2022年11月2日、千葉県の48階建てのタワーマンションの25階から2歳男児が転落。

病院に搬送されたものの、残念ながら死亡が確認されました。

タワーマンション画像

25階の高さから転落したら…いくら体重の軽い幼い子どもと言えども、助かる確率は厳しいものとなるでしょう。

なんとも痛ましい事故ですが、男の子は一体なぜ転落してしまったのでしょうか。

 

このニュースの第一報を聞いた時私は、『誰かに故意に落とされたのか?』と思ってしまいました。

 

なぜなら、例えば転落したのがもし小学生くらいの子供だったら、遊んだりふざけたりしていて間違えて転落することもあるかもしれない。

だけどたった2歳の幼児が自分で転落するなんてまずあり得ないと思ったからです。

 

しかしニュースの続報で、この男の子がこのマンションの住人であり、転落した時その両親は外出中だったと報じられました。

ということは男の子は自宅で一人きりだったのでしょうか?

 

ご両親はなぜ2歳の幼児を一人家に残し、外出したのか?

そして2歳の幼児が一人の力でマンションから転落することなどあり得るのか?

 

このことについて、調べてみました。

 

両親の外出の理由

 

両親が外出中だったことは報じられましたが、両親がどこへ出掛けていたのかは報じられていませんでした。

 

男の子が転落し消防に通報があったのは11月2日の午後2時過ぎだったそうです。

11月2日は水曜日。

平日なので、父親は仕事で不在だったのでしょうか。

そして母親は、例えば上の子の幼稚園のお迎えに行っていたとか?

 

しかし報道をよく読むと、消防に通報したのは近隣の住民と男の子の父親だったそうで、「25階から落ちた」と通報したようです。

 

ということは父親は当時自宅にいて、なにかの用事でちょっとだけ外出していて、帰宅して男の子が転落したことに気がついたのでしょうか。

 

もしかしたら男の子の母親に、「出かけるから子供見てて。」と頼まれたりしていたのかもしれません。

そう考えると母親のショックはいかばかりか。

もちろん父親も同じくらいショックでしょうが…。

想像するだけで恐ろしいことです。

 

または、両親は一緒にでかけていて一緒に帰宅して、通報した父親の横に、母親もいたのかもしれません。

 

ただこれはあくまでもすべて推測で、本当はどのような状況だったのかは当事者にしかわからないことです。

 

ネットなどで「2歳の幼児を一人残して両親が外出するなんてあり得ない」というコメントが多く見られますが、たまたま男の子がお昼寝中だったりして、ほんの少しの時間の外出だったのかもしれません。

 

もちろん2歳の幼児の親として、片時も目を離すべきではないというのは正しい意見だと思います。

しかし親と言っても、誰もが初めは親初心者。

子供が生まれたその日からちゃんとした親になれるわけではなく、手探りで試行錯誤の連続で少しずつ親になっていくというのもまた事実です。

 

親の不注意が招いたことなのは確かですが、今回は子供が亡くなるという取り返しのつかない結果となってしまい、これより最悪なことはありません。

亡くなった男の子のご両親は大事な子供を失い、さらにこれから後悔の極みのような日々を送らなければなりません。

その重圧はいかばかりでしょうか。

 

2歳児が一人でどうやって転落したのか?

 

男の子は高さ約1.2mのベランダの柵を乗り越えてしまった可能性が高いとメディアで報道されています。

 

たった2歳の幼児が一人でそんなことができるだろうか?

と訝しく思いましたが、ベランダにはキャンプ用の椅子が置かれていたとのことです。

 

その椅子によじ登り、さらにベランダの柵によじ登り、バランスを崩して転落してしまったということでしょうか。

 

まさかそんなことができるわけがない…。と、男の子のご両親も思ったのかもしれません。

しかし幼い子どもは、昨日できなかったことが今日は出来るようになるもの。

その成長の早さは大人の予想をはるかに上回ることは、子育てを経験したことがある人なら誰でも思い当たるのではないでしょうか。

 

2歳というと、まだ赤ちゃんっぽさが多分に残っているイメージがありますが、運動能力はめざましく発達する時期のようです。

 

運動能力の発達

 

筋力や体力も発達して全身運動が滑らかになり,動きがダイナミックになってくるのも2歳ごろです。

走る,跳ぶなどの運動ができるようになり,ボールや遊具を用いた遊びなどにも興味が出てきます。

また,階段の上り下りについても,手を使わずにできるようになります。

 

引用:保育士くらぶより

 

2歳に危険認識力はない

 

子どもは、小さければ小さいほど後先考えずに本能で行動するため、危険な事態を招くことが多々あります。

2歳を過ぎたあたりから、なんでも「自分でやる」と言うようになる子どもが増え、「自分の力で、何でもやってみよう」と思うようになっていくようです。

 

そんな風に好奇心は旺盛だけれど、2歳の幼児にはまだ危険認識力はありません。

ましてや危険予知など無理なことです。

 

男の子は好奇心からなのか、もしくは親を探そうとしたのかわかりませんが、ベランダにあった椅子を動かし、よじ登って下を見ようとして、そのまま転落してしまったのかもしれません。

 

小さい子は片時も目を離してはいけない。

何をするかわからない。

何かあったら親の責任。

だからこそ子育ては責任重大で大変で、肉体的にも精神的にもくたびれるものです。

 

今回の事故で幼い男の子が命を失うことになってしまったのは、本当に不幸で痛ましいことです。

ご両親がなぜ2歳の子を一人残し外出したのかはわかりませんが、このご両親がかけがえのない大切な宝物を一瞬にして失ってしまったことは間違いないことです。

男の子のご冥福をお祈りしたいと思います。