昔から、「髪は女の命」と言われるように、女性にとって髪の状態やヘアスタイルというものは、常に重要な関心事。

 

やはり女性という性がそうさせるのでしょうか?

 

女の子は男の子と違って幼い頃からすでにおしゃれに興味を持っているというか、自分の髪型や洋服を気にしますよね。

 

女の子の中でも個人差があるのかもしれませんが、私自身は物心ついた時から「髪型」には関心がありました。

 

洋服に関心が向くのはもっとずっと大きくなってからでしたが、髪型に関しては幼い頃、今でも覚えている思い出があります。

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ヘアスタイルの理想と現実のギャップ

自分がまだ幼稚園に通う前の頃、おそらく4歳とかそのくらいの年齢の時に、公園で見かけた知らない女の子のヘアスタイルに一目惚れして、母親に「私もあんな風な髪にしたい!」と訴えました。

 

母親からは「あんな髪型はおかしい」と言われたか、「あなたには無理な髪型」と言われたか、今となってはもう覚えていませんがとにかく却下され、すごく残念でした。

何十年も経った今でも忘れていないのだから、よっぽど心に強く刻まれる何かがあったのでしょう…。

 

ちなみにその髪型というのは、頭のてっぺんと両耳の後ろをカラフルなゴムで結んでいるという、つまりスリーテール?と言うのかわかりませんが、頭の三ヶ所で少ない髪を結んでいるかなりインパクトのあるヘアスタイルで、その知らない女の子というのは多分まだ2,3歳くらいの、自分よりも年下の女の子でした。

 

今思えば、わずか4歳位の年齢で自分よりも若い(?)女の子のオリジナリティーあふれる髪型に憧れと嫉妬のような感情を抱いたというわけで、我ながらあらためて女性の業というものを感じてしまうのですが…。

 

 

そしてもう一つの思い出。

幼稚園に通っている時、仲良しだった女の子が付けているヘアピンに胸キュン!

カッチンピン

当時「カッチンピン」と私たちは呼んでいましたが、何の変哲もない銀色のそのピンを、その女の子が前髪を横分けにして付けている姿がとても可愛くて、この時ばかりは母に強くねだって同じものを買ってもらいました。

 

同じピンを手に入れてウキウキの私だったのですが、どうしたことか私がそのピンをつけても一向に可愛くない…。

 

私にとっては『可愛くなれる魔法のピン』ぐらいに思っていたのですが、そうではなくてそもそも私には、前髪を横分けにするという髪型が似合っていなかったのだと今は当たり前にわかるのですが、当時はわからないので鏡の前で『おかしいなあ?』と首を傾げていました。

 

人はこうして少しずつ試行錯誤しながら、自分に似合うものを探していくんでしょうか?

そしてその旅は悲喜こもごもで、果てしなく長いものなのかも…。

 

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髪型を左右する重要な要素「髪圧」

「髪」と一口に言っても、それを構成する要素は髪質、毛量、髪色など色々とあるわけですが、最近になって「髪圧」なる新ワードが出てきました。

 

もともとは無かった言葉で、誰が言い始めたのかわかりませんが、これは「わかる人には凄くわかる」言葉です。

そしてこの髪圧は、ヘアスタイルを決めるのに重要な要素となり、多くのヘアスタイルはこの髪圧如何によって成功するかしないかが決まると言っても過言ではないでしょう。

 

私が幼い頃スリーテールを諦めざるを得なかった理由も、つまるところこの「髪圧」が理由だったんだと思います。

私は生まれた時から髪が多く、真っ黒で太い直毛でした。

つまり、髪圧高めでした!

そもそも髪圧って何?

「髪圧」っていうのは辞書に無い言葉です。

でも今まで公的な言葉にならなかったのが不思議なくらい、多くの人、特に女性にとっては思い当たるところのある言葉だと思います。

(もしや男性にとってあまり実感する機会がないから公的な言葉にならなかった、ということなのかも!?)

 

髪圧っていうのはつまり、「髪が持つ力」のことだと思います。

髪圧が高い=髪が持つ力が強い

髪圧が低い=髪が持つ力が弱い

 

私自身がそうなのでよくわかるのですが、髪圧が高いと髪のコントロールに苦労します。

髪の自己主張が激しいので、全然言うことを聞いてくれない。

 

逆に、髪圧が弱いときっと、自分の思うがままにコントロールできてしまうんだろうなあと思います。

 

例えば外人さんのように髪の一本一本が絹糸のように細い場合、長い髪をクルクル丸めてピンで止めるだけで素敵なシニヨンが出来上がり、そして一日中崩れない、という現象も…

 

髪圧高い女子」にとっては夢のような世界。

 

私も長い間試行錯誤しましたが、ポニーテールはサムライのようにピーンと真っ直ぐになるし、お団子ヘアにしようと思ったらメッチャ時間が掛かるしピンを差しすぎて頭が痛くなるし、結局形は崩れるし、そこまで頑張ってもそもそもあまり似合ってはいないという事実に薄々気がついていたりして…。

 

でも、憧れるんですよね。可愛いヘアスタイルに!!

 

振り返ってみると、過去一体どれだけヘアピンやらヘアゴムやらカチューシャやらの「ヘアアレンジグッズ」を購入したことでしょうか…。

 

購入せずとも、そういうグッズをお店で見て吟味したり、買おうかどうしようかと迷ってる時間。

おそらく合計すると膨大な時間になると思います。

 

しかし髪圧の高い(高かった)私は結局、身も蓋もない言い方をすれば「ヘアアレンジに向いていない髪」だったということかなと今は思っています。

なにしろ髪自体が自己主張が強すぎるんですから…。

髪圧が高いのは若いということ

そして今は思います。

髪圧の高さ。あれは若さだったんだなと。

 

年齢を重ねて、私の髪はいつの間にかほとんど自己主張をしなくなりました。

こうなってみるとなんだか寂しいものです。

 

束ねるとズッシリ重かった黒髪。

それは一本一本に潤いがあり、中身が充実していたからなんですよね。

年をとると中身がスカスカになるというか、素人なりの実感ですが枯れかけの植物のような感じになり量も半分以下くらいに減ってしまうのです。

力のない細い髪…。

 

なので髪をまとめやすくなったと言えばまあ、確かにまとめやすくはなりました。

 

でも、「まとめにくい、量の多い髪」。

それは失って初めて気づく、若さの象徴みたいなものです。

 

ヘアアレンジできなくても良し

リボンを結んだ軽やかなポニーテール。

洋風なアップスタイル。

編み込みをしたロングヘア。

若い頃、テレビや雑誌を見ては色々なヘアスタイルに憧れて挑戦したりしていましたが、やはりヘアアレンジというのは私みたいな「黒髪・太い直毛」の人には向いていなかったんだなあと思います。

 

パーマをかけてみたりもしましたが、振り返ってみると結局若い頃一番似合っていたのは、ストレートヘアを生かしたボブスタイルやショートヘアだったかも。

 

ヘアアレンジなどしなくたって、別によかったのに。

髪圧が低い人、細く柔らかい髪質の人を羨ましがっていたんだけど、無いものねだりだったと思います。

 

まとめ

髪圧が高い。それは若さの象徴です。

溢れる生命力が、髪の一本一本にみなぎっているのです。

年をとると白髪が生えてきて、少しずつだんだんと髪が弱々しくなってきます。

そうなると髪圧高かった頃が、懐かしくなってきますよ。

 

若い頃って自覚がないだけで、実は何をやっても様になるし、何もしなくても十分可愛いし綺麗なのです。

若さの輝きはそのくらい偉大なもの。

年をとるとそういう偉大なものがなくなるので、創意工夫が必要になってきます。

なので本当にアレンジが必要なのは、年を取ってからなのかもしれません。

 

自分に似合うものを探す旅は、一生続くということでしょうか。

この旅は止めようと思えばいつでも簡単に止められますが、私はまだまだ続けたいと思っています。

 

 

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