かねひさ和哉さんって知ってますか?
SNSなどで人気を集めている映像クリエーターで
Youtubeチャンネルは、2023年4月11日時点で、登録者7万人以上。
その驚きの映像やコンセプトに多くの人が注目しているのですが
かねひささんご本人は現役大学生の21歳。
ご本人のプロフィールとしては2001年生まれで関西の大学に通っているということくらいしかわからないのですが、
彼が作る映像の面白さやそのファッションがここのところ急激に注目されていて、
2022年には北海道のテレビ局がCM制作の依頼をしたり、
2023年にはヴィレッジヴァンガードとのコラボグッズがオンラインストアで販売されたりしています。
(※ヴィレッジヴァンガードとのコラボグッズの販売は期間限定で、すでに終了しています。)
注目を集めている彼の映像作品とはどんなものなのでしょうか?
また最近の彼のファッションについても調べてみました。
かねひさ和哉さんは昭和を蘇らせる映像クリエイター
もともと過去の表現や古い映像が好きだったというかねひさ和哉さん。
遊びのつもりで昔の映像の再現を試みて、
SNSで投稿したら反応が大きかったので本格的に始めたということなのですが、
なんとその映像も複数の登場人物の声も、全て一人で作っているということなのです。
遊びで始めたとは思えない、そのクオリティの高さは衝撃的です。
これがかねひささんの作品なのですが、
まるっきり昭和の映像なので、一瞬『えっ!?』と戸惑ってしまいました。
そして、戸惑ってしまった自分に笑い、
この映像の製作者(かねひさ和哉さん)に対して『ニクいね~。』(←死語?)
と思って愉快になったのですが、これは私が昭和ど真ん中の人間だからでしょうか?
この動画は2023年4月現在356万回再生されていて、つけられたコメントを見ても大好評です。
かねひさ和哉さんの動画は沢山ありますが、
あたかも昭和の人間が作ったものが昭和の時代に流していたかのような錯覚に陥りそうになるところが凄いと思います。
この動画も短いながら心に残りました。
人の秘密を暴露するなんて、もともと恥ずべきことの筈。
昭和の時代は仮に暴露したとしても口コミとか怪文書(?)などという手段しかなかったので、
影響はごく限定的だったでしょう。
しかしインターネットというものが存在する今は瞬時に世界に向けて公開する事が可能であり、
一旦ネットの世界に流してしまったものは回収不可能です。
現代社会に身を置いていると時々感覚が麻痺してしまいますが
他人の秘密を言いふらしていいわけがないし、
それをつい見てしまう方も、覗き見してるようで嫌ですよね。
人のあるべき姿を思い出させてくれる良い動画でした。
かねひさ和哉さん本人も、ご自分の作品についてこんな風におっしゃっています。
「あえて現代の問題を過去の表現で出すことで、自分たちから距離が遠くなると思うんです。
普段主観的に、距離が近く見ているものも、過去の表現で表すことで、
客観的な目線で現代の問題を見ることができるんじゃないかと思っています」
引用:WEBマガジン Sitakkeより
かねひさ和哉さんは昭和のファッションに身を包む21歳の大学生
昭和を愛するかねひさ和哉さん。
昭和初期の大衆文化についていろいろと調べていくうちに
“音楽”“ファッション”“建築”と興味の裾野がどんどん広がっていったそうですが、
その結果自分自身も「古臭く」表現してみようと思ったらしく、それがまた話題になりました。
最近のユニクロはなぜか昭和初期すぎる商品を出すので、上下ユニクロで揃えても1930年代男が爆誕する pic.twitter.com/AOXILWULsg
— かねひさ和哉 (@kane_hisa) April 1, 2023
ユニクロで購入した白いシャツとチノパンツを着用し
私物のパナマ帽をプラスというスタイルらしいのですが、
13万を超す「いいね」が集まっています。
ユニクロで気軽に昭和初期の雰囲気が出せるとは意外ですね。
かねひささんは普段から好んで昭和のファッションに身を包んでいらっしゃるようです。
ちょっとユニークで、良い味出ていますね。
ただこのオールドファッションがおしゃれに見えるのは、
かねひささんが20代の若者だからミスマッチのスパイスが効いているのだと思います。
中高年がこのファッションをすると
『昔の服を引っ張り出してきた』ような、流行遅れ感たっぷりの雰囲気になってしまうでしょう…。
昭和愛を語るのは昭和の人間だけじゃない?
ところで、昭和に生まれ育った人間が昭和愛を語るのは珍しい話ではないし
過ぎ去った昔を懐かしむのはごく普通のことですが、
かねひさ和哉さん含め平成生まれの若者が昭和を好むという現象は面白いと思います。
音楽シーンでも2021年頃から昭和のシティ・ポップが世界的にヒットするという謎現象が起こっていますが
特に「Z世代」と呼ばれる若者に人気のようです。
40年も前の日本の曲がなぜ日本のみならず海外でも人気になるのか不思議な感じがしますが、
それだけ日本の昭和という時代には何か特別なものが潜んでいるのかもしれません。
平成生まれやZ世代というのはいわゆるデジタルネイティブで、幼少期からデジタル機器を利用する世代。
そのデジタルネイティブが、インターネットもパソコンもなかった昭和の時代の文化を好みムーブメントのようなものが起こっていることは興味深いことです。
まとめ
かねひさ和哉さんが創作する「昭和の動画」は、
昭和に生まれ育った人間から見てもビックリするほどよくできていました。
登場するキャラクターや文字、粗い画像、ソフトな音声など、
テレビ創成期時代を思わせるような昔の雰囲気が完璧に表現されていて
昭和生まれの私ですら昭和の良さをしみじみと懐かしんでしまいました。
昭和を知るはずもない平成生まれのかねひさ和哉さんですが、
こんな凄い作品を一人で作ることができるのは、まさにデジタルネイティブだからこそなんでしょうね。
それにしても21歳の若者が昭和を蘇らせることができるなんて、
これは日本人のDNAの成せる技なのでしょうか?
昭和の人間にとっては嬉しく頼もしいことです。温かい気持ちにもなりますね。
かねひさ和哉さんには今後もますます活躍して頂きたいと思います。