これは5月11日の母の日の夜に、悲しげな顔をしているあなたに向けて書かれたメッセージです。
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母の日なのに何もない?
通りにはにぎわいが広がり、カーネーションを手にした人々や、手作りカードを握りしめた子どもたちの笑顔がそこかしこにあふれていました。
レストランはどこも満席で、「母の日ランチ」を囲むテーブルには、楽しげな笑い声と温かな会話が弾んでいます。
そんな景色を見ながら、ふとスマートフォンを手に取り、「ああ、今年もメッセージは届いていないんだ」と気づく瞬間。
家族からの特別な言葉はなく、子どもからの「ありがとう」も見当たらない。
優しさに包まれた世界のなかで、自分だけがぽつんと置き去りにされたような、冷たくて静かな孤独が、胸の奥を締めつけてきます。
「今年も、何もなかった……」
その短いひと言が、思っていた以上に心に響いてしまうんです。
がっかりするのは、ちゃんと頑張ってきたから
「別に期待なんてしてなかったよ」と口にしてみても、心のどこかでは、ほんの少しの期待があったことに気づいてしまう。
そんな自分に浅ましさや情けなさを感じるかもしれません。
でも、それはとても人間らしくて、正直で、当たり前の感情なんです。
だって、あなたは誰に頼まれたわけでもないのに、大切な人のために毎日を懸命に生きてきた。
洗濯機を回しながら夕飯のメニューを考え、子どもの体調に気を配り、忘れ物がないかをチェックする。
それが「当たり前」だからこそ、感謝のひと言が欠けただけで、心に穴が開くのも当然なんですよね。
言葉にできない「ありがとう」もある
子どもって、時にとても不器用です。
ありがとうの気持ちはあっても、それをどう表現していいのか分からなかったり。
成長すればするほど、「ありがとう」が恥ずかしくなったりもする。
あるいは、ただ単純に忘れているだけかもしれない。
だけど、それは「感謝していない」ということとは違います。
むしろ、あなたがこれまでに注いできた深い愛情があるからこそ、子どもは甘えられているのかもしれない。
「言わなくても母には伝わる」──それって、信頼の証なんですよね。
言葉にならなくても、あなたの存在は確かに子どもの心に「ありがとう」として刻まれています。
言葉がないからといって、愛がないわけではない。
このこと、どうか忘れないでください。
母の日当たり前に忘れてたしもはや連絡もしないごめん母ごめんね
— ⋆☽︎︎·̩͙P✪MU@任意整理中👼🍼 (@no_oopmpm) May 11, 2025
母の日。
毎年申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
親孝行なんて何一つできてない。
オカン、ごめん。— もとち☆ (@mojio4) May 11, 2025
母の日
仲良くはないけど
本当は感謝してるお金も無いし何も出来ないけどね
離婚して借金も抱えてて
親不孝でごめんね届かないけど
産んでくれて育ててくれてありがとう— える.@借金2,000万円返済中。脱ギャンブル。禁煙。闘病。借金垢 (@JinseikaL202504) May 11, 2025
「当たり前」の中に込めたあなたの想い
母の日に限らず、家事や育児ってほんとに評価されにくい。
「やって当然」で片づけられることも少なくありません。
でも、そんな「当然」のなかに、あなたは毎日、ちゃんと心を込めてきた。
疲れている日も、気分が沈んでいる日も、イライラを隠して笑顔を向ける。
誰も見ていないところでため息をつきながら、それでも一歩も引かずにやってきた。
それって、本当にすごいことなんです。
見返りを求めず、「母であること」を選び続けるって、簡単なようでものすごく勇気のいることだから。
今日は、自分に「ありがとう」を
もし、母の日に何もなかったのなら──
せめて今日くらいは、自分自身に「ありがとう」を伝えてあげませんか。
「私、本当にがんばってるよね」
「今日はちょっと、自分に優しくしてあげたい」
「母である私、なかなかやってるじゃん」
そう口にしてみるだけで、少しだけ心が軽くなるから不思議です。
コンビニでケーキをひとつ買って、お気に入りのカップでお茶を淹れる。
お風呂にゆっくり浸かって、スマホから少しだけ離れる。
それだけで、それは立派な「私から私への母の日の贈り物」になります。
遠慮なんて、いりません。
たまには、甘やかしてあげてください。
今日のあなたが、未来の誰かに届いている
いつか、子どもが親になった時──
「あの頃、母に何もしてあげなかったな」と思い出す日が来るかもしれません。
そのとき、ふとこう思うはずです。
「母は黙って、でもずっと頑張ってくれてたな」
「もっと、ありがとうって言っておけばよかったな」
あなたが今日積み重ねた努力は、確かに未来へと続いているんです。
言葉がなくても、見えていなくても、ちゃんと伝わっている。
あなたは素晴らしい母です
「母の日、何もなかった」
そんな日でも、あなたはやっぱり、誰よりも立派で、愛らしいお母さんなんです。
本当に、お疲れさま。
今日という日を、どうかあなた自身に贈ってあげてください。
きっと、明日は今日より少し優しい日になります。