札幌すすきのホテル殺人事件。
ホテルで男性が殺害されて首を切断され、頭部を持ち去られるという残酷で猟奇的な事件は、世間に大きな衝撃を与えました。
犯行の手口が鮮やか過ぎたため、犯人は男性でかつ人体に関して専門的な知識のある人物ではないかと言われていましたが、逮捕された犯人は意外にも29歳の若い女性でした。
田村瑠奈(たむら るな)容疑者(29歳)、職業不詳。
小、中、高校と不登校で、引きこもっていたという話で、今ネットに出回っている本人の画像も、今のところ小学校の卒アル写真のみのようです。
(小学校卒業時の田村瑠奈容疑者)
父親は医師(精神科医)。
・名前:田村修(たむらおさむ)
・年齢:59歳
・職業:医師
・勤務先:勤医協中央病院精神科・リエゾン科科長
驚くべきことに、この精神科医である父親、さらにはパート従業員である母親も、娘と一緒に逮捕されました。
家族ぐるみの犯行だったということなのです。
この、おそらく裕福で、良い暮らしをしていたであろう家族が、なぜこのような恐ろしい事件を起こしたのか。
また引きこもりであったはずの娘と被害者はどこで接点がありどのような関係だったのか。
なぜ被害者の頭部を持ち去ったのか。
謎だらけの事件です。
しかし時間が経つに連れ少しずつ新たな情報が加えられ、事件の輪郭がおぼろげながら見えてきました。
新たな情報の中で、職業不詳だと報道されていたはずの田村瑠奈容疑者が、実はすすきののキャバクラで働いていたらしいということがわかりました。
目次
田村瑠奈はキャバクラで働いていた!?
小中高と不登校で引きこもりがちだったという瑠奈容疑者。
このSNS全盛のご時世、誰もがスマホ片手に日常的に写真を撮っているのに、小学校の卒業アルバムの画像しか出てこないという事は、本当に人付き合いがほとんどなかったんだろうなという印象でした。
しかし瑠奈容疑者が「すすきののキャバクラで働いていた」と語る人物が出てきました。
すすきののキャバクラで体験入店
瑠奈容疑者が働いていたキャバクラに入店したことがあるという人物が、FRIDAYの取材に次のように答えていました。
「瑠奈さんとは、私が北海道に帰省した際、高校の先輩にすすきののキャバクラへ連れて行かれて出会いました。
その時、瑠奈さんは体験入店中で、髪が長く、小柄で可愛らしい顔をしていたことを憶えています。」
「体験入店中」とはリアルな話ですね…。
しかし引きこもっていたはずの瑠奈容疑者、そして父親が医者である瑠奈容疑者が、勤務先として選んだ場所がキャバクラとは、かなり意外です。
親は知っていたのでしょうか?
「父親には内緒にしている」
キャバクラでは父親の話もしていたようです。
「私が睡眠障害で悩んでいることを話すと、瑠奈さんが『自分の父は精神科医をしている』と教えてくれました。
父親からはかわいがられていたようなので、家族関係は悪くない印象でした。
ただ、キャバクラで働いていることは内緒にしていると言っていましたね」
親には内緒でキャバクラで仕事…。
親と離れて暮らしているのならそれは可能かもしれませんが、瑠奈容疑者の場合はずっと同居だったはず。
キャバクラといえば夜の仕事ですから、親だったら「こんな時間からどこへ行くんだ!?」という感じですぐバレちゃいそうですけどね。
親が知っていた可能性は高いと思います。
そして、認めざるを得なかったのではないでしょうか。
なぜなら瑠奈容疑者は夜の世界で、問題なく順調に働いていたようなのです。
風俗店ではナースのコスプレ
キャバクラを経てその後、すすきのの風俗店で働き始めたという瑠奈容疑者。
ナースの衣装を着用する店で、人気者だったとか…。
同じグループ店で働いていたという風俗店従業員の話は、次のようなものです。
「瑠奈は数年前、私が働いている店舗のグループ店で働いていました。
業態はナースをコンセプトにしたファッションヘルスで、彼女は人気のキャストだったんです。
顔も可愛くて、対応も良かった。
昼の仕事と掛け持ちをしていたようですが、出勤は週に3~4回と頻繁でした」
(風俗店従業員)
「顔も可愛くて、対応も良かった」
ということです。
確かに、小学校の卒アルの写真を見ると美女です。
小学校6年生にしては貫禄があるというか、かなり大人びて見えますが、整った目鼻立ちからは成長しても変わらず美人だろうなという印象を受けます。
「対応も良かった」ということで人気だったということは、かなりしっかりしていたということですよね。
接客業は誰でもできる仕事ではなく、少なくとも我慢強くあらねばいけないし、客を良い気分にさせるパフォーマンスも必要です。
それがちゃんと出来る能力があったということですね。
不登校時代を経て引きこもり状態を脱し、社会との接点を作り忙しく働き始めた瑠奈容疑者を、両親は心配しながらも期待の気持ちを込めて見守っていたのではないでしょうか。
しかし…場所は繁華街すすきの。
今回の被害者の男性は女装が趣味で、すすきのの怪しげなバーに出入りしていたようなので、瑠奈容疑者と被害者の男性は、すすきのの夜の街で出会ってしまった可能性が高いですね。
そして二人の間に、一体何があったのでしょうか?
7月27日追記:
田村瑠奈容疑者がキャバクラや風俗店で働いていて人気があったというのは誤情報の可能性が出てきました。
情報提供者が嘘の情報を流したとSNSで暴露しているようです。
家族ぐるみで「決着をつける」まで
瑠奈容疑者の祖父がインタビュアーに赤裸々に語ったことが7月25日に配信され、
その内容は衝撃的なものでした。
祖父というのは瑠奈容疑者の父方の父に当たる方です。
瑠奈容疑者は被害者の男性に「襲われた」というのです。
「瑠奈は襲われた」祖父の話
瑠奈は襲われてるんだよ。
相手が女の格好してたから瑠奈は女だと思ってたの。
それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、
入った途端に相手は男になったわけさ。
(引用:集英社オンライン
配信 より)
にわかには信じ難い話ですが、もし本当なら最初の被害者は瑠奈容疑者の方で、殺人は報復だったということでしょうか?
両親が男性と対峙する
祖父の話では、瑠奈容疑者の両親は被害者の男性と話し合いの場を設けていたようです。
ということは瑠奈容疑者が両親に被害を打ち明け、相談していたということでしょう。
そして両親は男性と連絡を取り、話をつけた。
両親は男性に会い、
・もうしない
・二度と姿を現さない
そう約束させて、表沙汰にせず警察にも被害届を出さず、
自分たちで「決着をつけた」と祖父に話していたそうです。
約束を破った男性
ところが男性は約束を破り、瑠奈容疑者に連絡をしてきた。
一体、何と言って連絡をしてきたのでしょうか?
連絡してきた事自体、すでに約束を破っているわけなのですが、その内容が重要だと思います。
おそらくそれが、瑠奈容疑者とその両親にとっては許し難い内容だったのではないでしょうか?
殺意が芽生えるほどに。
そして家族で一丸となって、殺害に及んだということになったのでは…。
ネットの声
瑠奈容疑者の祖父へのインタビュー記事に投稿されたコメントを一部ご紹介します。
●この記事が本当であるとするならば、猟奇的な事件は一転してやりきれない事件となった感がある。
性暴力にあい傷ついた病気の娘に再び付き纏った被害者を、家族が一丸となって殺害したというのだから。
●法で裁くだけでは納得できず、一家総出で行わなければいけないほどのことがあったのかと感じさせられる。
●何故警察に相談しなかったのだろう…ま、した所でなにもないと動かないけどな。
●娘の敵討ちなのだろうか、なんともやるせない話。
●本人に取っては本当に辛い出来事だったのだろう ましてや示談にして貰えたのに その約束を破る
●裁いたところで、たいした刑にならないだろうから、いっそのこと自分達の手でって事か。
●逆にこれくらいの理由でも無ければ、親子がここまでの凶行をする動機が無いような、、
●これが本当の話なら、誰一人幸せにならない最悪な結末。 辛いな。
まとめ
家族が結託して一人の人間を殺害し、首を切断するなど常識では考えられない話。
この「すすきのホテル事件」は犯人がしばらく捕まらず、被害者男性に同情的な声が集まっていました。
『無防備なところを異常な殺人鬼に襲われた不運な被害者』という印象だったからです。
しかし、まだ本当のことはわかりませんが、もしかしたらこの事件は
『性暴力にあった女性が自らの手で加害男性を殺害した』というのが真相なのかもしれません。
精神科医である父親はそれを止めなかった。
それは、たとえ家族全員で犯罪者になろうとも、娘の心を守り、娘の魂を救いたかったから。
そんな「究極の親心」があったということなのかもしれません。
父親の究極の選択が悲しい
家族で出した解決方法に絶句…。
頭部持ち去りの目的は