2024年2月7日、伊勢崎市の公園で小学生9人を含む男女12人が1頭の犬にかまれて負傷しました。

 

被害者は幸い命に別条はありませんでしたが、1頭の犬が立て続けに12人もの人をかむとは前代未聞です。

 

犬は殺処分されるのでしょうか?

 

また、飼い主の責任は重大です。

支払う賠償金はいくらぐらいになるのでしょうか?

スポンサーリンク

場所は伊勢崎市のどこ?

犬が人々を襲った場所は群馬県伊勢崎市田中島町の2つの公園内です。

群馬県伊勢崎市

 

JR伊勢崎駅から南西に直線距離で2.5キロほどの所にある「西部中央公園」と、

そこから約300メートルのところにある「田尻公園」。

いずれも住宅街にあり、半径1キロ圏内に小学校や中学校、幼稚園・保育園もあります。

 

西部中央公園は広大な敷地の公園で広い駐車場もあるようです。

西部中央公園

 

田尻公園は、田尻霊園の近くにある小さな公園のようです。

田尻公園

地図を見ると2つの公園のすぐ近くに「市立宮郷小学校」と「市立宮郷第二小学校」があるので、

今回被害にあったお子さんたちはこの2つの小学校のどちらかの児童かもしれません。

スポンサーリンク

12人をかんだ四国犬は殺処分?

今回立て続けに12人をかんだ犬は首輪をつけていなかったため

速報時は「野良犬」という報道もありましたが、

後に市内に住む62歳の会社役員の飼い犬だったことがわかりました。

 

四国犬」というあまり耳馴染みのない犬種です。

四国犬とは

四国犬

 

四国犬の性格

・忠実

・従順

・勇敢

・警戒心が強い

 

※ 元々狩猟犬として使われていたため、狩猟本能が強く残っています。

そのため、他の小動物などとの相性には注意が必要です。

トラブルを回避するためにも、子犬の頃からしつけは徹底しましょう。

 

飼い主の男性によると「犬は庭にいたがいつの間にか脱走していた」ということで、

警察は、犬の飼い方や囲いに問題がなかったか飼い主から事情を聴いているということす。

犬は殺処分される?

犬は現場で捕まえられ、動物愛護センターに預けられたということですが

今回被害にあった12人のうち5人が搬送され、10針縫った人もいたそうです。

 

命に別条がある人はいないというものの、12人もの人をかんでしまった犬は殺処分されてしまうのでしょうか?

 

●以下は群馬県で定められた条例です。

第十六条 知事は、動物(特定動物を除く。以下同じ。)が人の生命、身体又は財産を侵害したとき又は侵害するおそれがあると認めるときは、当該動物の飼い主(第四号の措置にあつては、所有者とする。)に対して期限を定めて次に掲げる措置を命ずることができる。

 一 飼養施設を設置し、又は改善すること。
 二 動物を飼養施設の中で飼養し、又は保管すること。
 三 動物に口輪を付けること。
 四 動物を殺処分すること。
 五 その他動物による人の生命、身体又は財産の侵害を防止するために必要な措置を採ること。
 一部改正〔平成一八年条例三号〕

 

群馬県動物の愛護及び管理に関する条例より引用

 

犬が他人の生命や身体、財産を侵害する恐れがある場合、

県知事の権限によって殺処分を命じることができるということです。

殺処分に至ることはほとんどない

ただ殺処分の命令が下りるには、咬傷事故の程度や頻度将来的な危険性被害者からの要請など、様々な要素が求められるので、よほど大きな事故の場合を除き即殺処分につながるケースは稀だということです。

飼い主の賠償額はどうなる?

飼い犬が人をかむことは不法行為にあたり、その飼い主は不法行為に基づく損害賠償責任を負うことになります。

 

被害者は、飼い主に以下のようなものが請求できます。

治療費

通院交通費

休業損害(通院で仕事を休んだときに発生するもの)

慰謝料(犬にかまれたことによる精神的苦痛に対するもの)

逸失利益(将来の減収が見込まれるときに発生するもの)

衣類などの被害弁償

 

どのくらいの額が請求されるのかはケースバイケースとしか言いようがありません。

今回の被害者は小学生のお子さんが多いので「休業損害」や「逸失利益」などは該当しないケースが多いと思いますが、

 

ただ今回、被害者は12人にも上ります。

慰謝料も加味するとなると、かなりの金額になることが予想されます。

 

 

飼い主の男性は「普段、人をかむのか?」という質問に

なつっこい犬。人間に対しては、まずそういったことはありえない

と答えていたそうですが、実際に痛ましい事件は起きてしまいました。

 

犬を飼うということは責任やリスクが伴うものだということを改めて感じます。

追記

今回被害にあった12人の方々とともに、

公園近くで散歩していた小型犬のトイプードルもかまれてその後死んでいたことがわかりました。

 

飼い主の男性は四国犬を含め全部で7頭の犬を飼っていたこともわかりました。

 

飼い主の男性は「逃げ出さないようにしていたつもりだった」と話しているそうですが

 

今回の四国犬がとった荒々しい行動を考えると、

日頃どのように飼い犬たちと接しているのか?

と疑問を持たざるを得ません。

 

追記2

飼い主は今回12人の人をかんだ犬に、狂犬病の予防接種を受けさせていなかったことがわかりました。

 

これはショッキングな話ですが、

ただ、飼い犬がほかの人をかんでしまったら

飼い主はその旨を24時間以内に保健所に届け出ることになっていて、

加えて48時間以内に飼い犬を獣医師に検診させ、狂犬病の疑いの有無について調べることになっています。

 

事件発生からすでに3日経っています。

もし犬が狂犬病のウイルスに感染していたら日本を揺るがすトップニュースになっていると思うので、犬は狂犬病には感染していなかったと考えていいと思います。

世間の声

飼い主にはかわいい犬でも、他人、特に子供には、犬はとてもこわいということを認識してほしい。

 

11人て
どんだけ荒ぶってる強い犬なんだよ
いきなり襲われても武器とか持ってないし何もできないよね

 

子供が噛まれるのを防ごうとした大人に追われてパニックになったのかな

 

犬の方もパニックになってたんだろうね
病気を持ってないといいけど、、

 

犬種特性云々よりメディアは「飼い方」「狂犬病ワクチンの徹底」「賠償責任保険」の見直し&啓発をお願いします…

 

特定の犬種や犬そのものに対する偏見が広まらないといいな。。

多くの人が言うように、これは飼い主の過失であって、ワンちゃんは悪くないからね!

 

17歳まで生きたトイプードルがまさか散歩中に噛み殺されるとは予想できない

これは悲しみが深い

 

スポンサーリンク