ピーポくんは、言わずと知れた警視庁のシンボルマスコット。
昭和62年の誕生だそうです。
昭和62年と言えば1987年、今から36年前ですね。
誕生当初は『警察にマスコットが必要なのか⁉』という声もあったようですが、
36年を経てすっかり世の中に馴染み、
今や老若男女に親しまれ愛されるキャラクターとなりました。
ピーポくんのプロフィール
都民と警視庁のきずなを強めるため「親しまれ、信頼される警視庁」をテーマに、警視庁のシンボルマスコットとして昭和62年4月17日に誕生しました。
名前は、人々の「ピープル」と、警察の「ポリス」の頭文字をとり、都民と警視庁のかけ橋になることを願って「ピーポくん」と名づけられました。
このピーポくんが、今夏の酷暑に耐えかねて、なんと仕事中に熱中症で倒れてしまいました。
ピーポくん熱中症で倒れる
2023年9月16日、東京・昭島市のJR拝島駅で行われた交通安全を呼びかけるイベント中での出来事です。
一日警察署署長を務めた浜口京子さんとともに交通安全を呼びかけていたピーポくん。
駅前のロータリーに移動したあと、倒れてしまいました。
ピーポくんを取り囲む警視庁の方々。
幸いにもピーポくんはすぐ意識を取り戻したようで、女性署員に補助されながら歩いて移動していました。
中の人は女性だった!?
ピーポくんの中の人の健康状態が気になるところですが、中の人は実は女性で、昭島署の署員だそうです。
警視庁昭島署によると、着ぐるみを着用していたのは同署の女性署員で、
一日警察署長を務めた女子レスリングの浜口京子さんらと交通安全を呼び掛けるイベントに参加していた。
(中略)
女性署員はその後起き上がり、警察署に戻った後に体調は回復して無事帰宅した。
同署は暑さの影響で体調不良に陥ったとみている。
(引用:毎日新聞 2023/9/16)
なんと、中の人は女性だったんですね。
なんとなく、男性だという思い込みがあったので意外でした。
⚠ 調べてみると着ぐるみというものは、子どもとコミュニケーションをとりやすくするために、背を低く小柄で可愛らしく作られていることが多いようです。
そのため中に入る人も150~160cm以下の身長のニーズが高く、背が低い男性、そして小柄な女性が向いているということです。
今回倒れた方は昭島署の女性警察官ということで、体は鍛えていらっしゃるのでしょうが、今年の暑さは異常です。
熱中症患者が多発している昨今の暑さの中、9月とはいえ着ぐるみを着て屋外に出るのは危険だと思いますが、短時間のことだったのでしょうか。
病院に搬送されることもなく無事帰宅されたとのことで、良かったですね。
しかし着ぐるみを着用するということは、
同時に過酷な環境に身を置くことになり、
実際にはやはり想像以上に大変なことのようです。
着ぐるみ仕事のきつい点
着ぐるみを着用するのは、体力的にかなりハードなようです。
着ぐるみの中は、夏は50℃を超える暑さになり、
さらに視界も狭いので非常に動きづらく、
それでも人にぶつからないように動かなければならず、
想像以上に気を使う仕事だということです。
実際に熱中症で亡くなった方も
着ぐるみバイトで、実際に亡くなった方もいます。
2019年の夏の事で、亡くなったのは28歳の男性でした。
大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で7月、着ぐるみ姿でショーの練習をしていたアルバイト男性(28)が熱中症で死亡した。
練習を終えた男性は控室に戻る途中でふらつき、付き添いのスタッフが着ぐるみを脱がせたときにはすでに意識不明に。搬送先の病院で死亡が確認された。
ご本人は20代という若さである事だし、
まさか自分がショーの練習中に熱中症で命を失う事になるとは夢にも思っていなかったと思います。
熱中症の怖さを改めて感じます。
世間の反応
ネットに寄せられた、世間の声をまとめてみました。
・いや、この国夏は着ぐるみもう無理だよ
・虐待や!ピーポーくんかわいそう
・笑い事じゃなくて、本当にこういう仕事する人は気をつけてほしい。
・イベント中とはいえ、倒れてんだからピーポくんの着ぐるみから出してあげましょうよ…
・この暑さで着ぐるみは・・ 仕事とはいえ拷問にちかいよね
・交通安全を呼びかけるピーポ君が危険にさらされるってどないな状況やねん
・自分も若い頃に、ぬいぐるみの被り物のバイトをやったことがあるけれど、確かにあの中は地獄。
・倒れた直後なのに最後までピーポ君被らされて歩かされてるのヤバ…
・これはね、交通安全の呼びかけよりも熱中症の怖さを呼びかけるイベントになったよな。