和歌山県で集団食中毒が発生しました。

和歌山県 地図

 

梅雨から夏にかけての5月~9月は湿度や気温が高く、細菌が増えやすいので食中毒が発生しやすい時期です。

 

今回の和歌山県での集団食中毒は、32人が食中毒の症状を訴え、1人が死亡しています。

 

どのような経緯をたどったのか、調べてみました。

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和歌山県でサルモネラ食中毒発生

8月25日午後、和歌山県田辺市内で合宿を行っていた大学生と教員が腹痛・下痢・発熱の症状を訴えました。

 

保健所が確認したところ、食中毒が発生したのは和歌山県白浜町にある飲食店が19日と20日に提供した弁当でした。

 

大学生のグループの他にも中学生のスポーツクラブ団体など、あわせて51人が弁当を食べたことがわかりました。

 

このうち32人が下痢や腹痛、発熱などの症状を訴えていて、7人からサルモネラ属菌が検出されました。

 

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80代男性が救急搬送され死亡

32人のうちの1人で、20日に自宅で弁当を食べたという80代の男性は、下痢などの症状で救急搬送され治療が続いていましたが、26日に亡くなったということです。

 

保健所が調査をしたところ、男性からはサルモネラ属菌が検出され、食中毒による死亡と断定されました。

 

この男性の他の31人は、快方に向かっているということです。

弁当を提供した店はどこ?

弁当を提供した店は、和歌山県白浜町の飲食店「はま乃」です。

飲食店 はま乃

 紀州鮨 はま乃 本店

店名  紀州鮨 はま乃 本店

ジャンル  寿司、弁当、郷土料理

所在地  白浜町堅田2497-125

弁当価格帯  450円~3,000円

営業時間  08:00-18:00

定休日  無休

 

食べログを見ると、さんま寿司、さば寿司などが代表商品のようです。

評判は概ね良いようですね。

クチコミより

 

ちらし寿司が大変美味しく、もっと早くにきていれば名物のおすしも購入できたでしょう、残念でした。

 

昔からあるお寿司なので食べるとホッとします。お値段も良心的です。

 

いろいろ入っていて充実しており、しかもなかなかうまい。

 

サバずしさんまずし共にずっしりとした重さで、さばは特にとても肉厚でおいしかったです。

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食中毒の原因は何?

今回の食中毒はサルモネラという細菌が引き起こしたようです。

サルモネラ菌は食物や水を介して、またヒトからヒトに感染する古くから知られている病原細菌です。

サルモネラ菌

 

サルモネラ菌によるサルモネラ症の症状は1日~4日で治まりますが、

症状が重く、長期間継続する場合があります。

特に抵抗力の弱い高齢者や子供は注意が必要です。

 

サルモネラ食中毒の発生場所は、そのほとんどが飲食店で、その他事業場、仕出屋などです。

家庭で発生した例はほとんどありませんが、サルモネラ食中毒を予防するためにはどんなことに注意すればいいのでしょうか?

サルモネラ食中毒の予防方法

十分な加熱を行う

②食材処理用の調理器具や容器を他の食材と分ける

③食材を取り扱った後は必ず手を洗う

④食材処理後の調理器具、容器は洗浄と消毒を行う

⑤食材は信頼する業者から仕入れ、適切な温度で管理する

⑥ペットと触れ合った後は必ず手を洗う

 

引用:町田予防衛生研究所

サルモネラ食中毒の症状や特徴、予防方法について)

 

十分な加熱がサルモネラ菌には有効のようですが、寿司の食材は加熱出来ないので、管理が難しそうです。

店の今後の営業はどうなる?

「はま乃」の弁当を食べた32人(13~86歳)が食中毒の症状を訴え、複数の患者からサルモネラ菌が検出されたことから、田辺保健所は29日、はま乃を3日間の営業停止処分としました。

 

しかしその後、80代の男性の死亡が確認されたことから30日、さらに9月7日まで営業停止としました。

 

営業停止命令を受けると、当然のことながら売上が1円も入らなくなるだけでなく、食中毒になった患者さんの医療費、見舞金など一人あたり3~5万円程度を店舗が負担することとなり、患者数が多い場合は大きな出費となります。

 

10日間の営業停止処分に加えて患者さんへの見舞金、さらに亡くなった方が出てしまうと…

営業再開まで、険しい道になりそうですね。

 

長い間、衛生管理をきちんとしてきたからこそ飲食店の経営が出来ていたのだと思いますが、食中毒は目には見えない菌の仕業ですから、注意した上にもさらなる管理が必要なのかもしれません。

「はま乃」より食中毒事故発生のお詫び

はま乃のホームページに、今回の食中毒事故発生に関するお詫びとお知らせの記載がありました。

食中毒事故発生に関するお詫びとお知らせ

 

お取引先各位
お客様各位

 

平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。
この度、8月19日、20日に「有限会社はま乃本店仕出し部」で製造し販売、配達提供いたしましたお弁当において食中毒事故が発生いたしました。

この件につきまして、死亡事故というあってはならない重大な事故が発生し、ご遺族、ご家族の方におかれましては多大なる苦痛、ご心痛を与えてしまい、心より深くお詫びを申し上げます。

発症されたお客様におかれましても、多大なる苦痛とご迷惑をおかけしましたこと重ねて深くお詫びを申し上げます。
日頃よりご利用いただいているお取引先様、並びにお客様には大変なご迷惑ご心配をおかけ致しましたこと、重ねて深くお詫びを申し上げます。

 

なお、行政処分といたしまして9月7日までの営業停止となりますが、営業再開については目処が立っておりませんので、当面の間、自粛とさせていただきます。

再開日につきましては全ての改善改修及び万全の体制が整いましてから、改めてお知らせいたします。

 

また、営業停止、自粛期間中に販売しておりましたお寿司、お弁当については別の施設、別の従業員が製造し、保健所の営業許可もとっておりますので、ご安心いただければ幸いに存じます。一部インターネット等にあります、お弁当お寿司の映像は当社の許可を得ない無断使用による映像ですので、誤解をされないようお願いいたします。

 

この度はお客様の信頼を裏切る結果となってしまい、重ねて深くお詫びを申し上げますとともに、従業員教育ならびに衛生管理を徹底し再発防止に全力で取り組んでまいります。

 

有限会社 はま乃
代表取締役 濵野広輔

令和5年9月1日

 

(引用:紀州鮨はま乃 ホームページより

 

 

故意ではないとはいえ、亡くなった方が出てしまったことは重く受け止めなければならないことです。

 

衛生管理をきちんとしていても、今年の夏は過去に例を見ないほどの酷暑。

通常以上の厳しい管理が必要だったのかもしれません。

 

改めて、食中毒の恐ろしさと衛生管理の意識の重要さを痛感する痛ましい事故です。

 

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