長嶋一茂

テレ朝news

2025年6月、長嶋茂雄さんの突然の訃報に、日本中が静かな哀悼の空気に包まれました。

 

ところがその報道の中で、ある“違和感”に気づいた人も多かったのではないでしょうか。

 

『葬儀は近親者のみで執り行う。

喪主は次女の長嶋三奈(みな)さん

 

喪主は次女の三奈(みな)さん?

 

世間の常識では、長男である長嶋一茂さんがその役割を担うはずなのでは――。

そんな声がSNSやメディアで囁かれ始めました。

 

なぜ一茂さんは喪主を務めないのか?

 

背景には、家族の関係性や過去の出来事、そして本人の選択が複雑に絡んでいたのです。

 

この記事では、一茂さんが喪主を辞退した背景から始まり、

喪主を務めないという主な理由、さらには長嶋家に横たわる家族の確執や相続問題の真相までをひも解いていきます。

 

「長嶋家に何があったのか?」知られざる事情に迫ります。

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長嶋一茂が喪主を辞退?

長嶋茂雄 訃報

https://www.khb-tv.co.jp/news/15816442

 

2025年6月3日、日本中に衝撃が走りました。

“ミスタープロ野球”こと長嶋茂雄が89歳で死去――。

 

そのニュースと同時に、世間の関心が一気に集まったのが発表された喪主は、次女の長嶋三奈さんだったということ。

 

「えっ、長男の一茂じゃないの?」と、多くの人が疑問を抱いたはずです。

 

日本の慣習では、葬儀で喪主を務めるのは“長男”が基本。

「家を継ぐ者」「親族代表」としての役割を果たすのが筋――そんなイメージがまだ根強く残っています。

それにもかかわらず、長嶋家では一茂さんが喪主ではなかった。

 

当然のように「何があった?」「絶縁してるって本当?」とSNSもメディアもザワつき始めました。

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疎遠だった父と息子

実は、この背景には長年にわたる父と息子の確執があります。

一茂さん自身が2021年、自身のエッセイで「父とは13年間会っていない」と明言していました。

 

2021年11月25日発売の雑誌「ゲーテ」に掲載したエッセイの内容は以下の通り

長嶋一茂 父とは13年会っていない

アサ芸プラス

 

父とは、もう13年会っていない。

 

「お父様はお元気ですか?」と聞かれることも多いが、ずっと「父は変わらず元気です」という返事を繰り返してきた。

会っていないというと話が長くなりそうで、面倒臭くなりそうで…嘘をついてきた

 

生きているうちに父と会うことは、もう二度とないだろう。

 

父だけでなく、妹達や弟とも10年以上顔を合わせていないし、連絡もとっていない

 

引用元:アサ芸プラス

 

これはもう、ほとんど絶縁状態なのでは……。
生きてるうちに会うことはないって…家族なのに悲しい

 

もちろん、一茂さんが実の父親と完全に無関係なわけがありません。

 

けれど、“父親とは長い間会っていなかった”というのが実情だったのです。

 

「父との関係が微妙でも、最後くらいは喪主を務めてもよかったんじゃ…」
そんな声もあるでしょう。

 

しかし、そこには一茂さん自身の意思と、家族全体の配慮が複雑に絡み合う事情があったようです。

 

では実際に、一茂さんが喪主を務めなかった“具体的な理由”は何なのか?

 

次の見出しでは、もう一歩踏み込んでその「本題」に迫っていきます。

 

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長嶋一茂が喪主を務めない理由

長嶋一茂さんが喪主を務めない――。

 

その理由として、5つの件が思い浮かびます。

・商標権騒動(父親の名前を断りなく商標登録)

 

・遺品売却疑惑(母親の遺品や父親の愛用品を無断で売却)

 

・名誉毀損裁判での証言(「長嶋家はもともとバラバラ」と法廷で証言)

 

・葬儀の運営権限(葬儀に関する決定権は三奈さんにあり)

 

・一茂さんの宗教(一茂さんはクリスチャン)

 

一つずつ見ていきましょう。

 

この中でも特に知られているのが、2008年に起きた「商標権騒動」。

 

当時、一茂が代表を務める「ナガシマ企画」が、なんと父・茂雄の名前「長嶋茂雄」を断りなく商標登録。

 

これに対しては長嶋茂雄氏本人が「騙し討ちにあった」と不快感をあらわにしたそうです。

 

 

「長島茂雄」商標で一茂と美奈の抗争激化

 

 

三奈さんが代表をつとめる「オフィスエヌ」の「長嶋茂雄」の商標期限が切れたタイミングで、
一茂夫人が代表を務めていた「ナガシマ企画」がことわりなく登録したのだ。

 

父の名前を巡って、まさかの“家族対立”。

この一件が、長嶋家に深くて長い溝を生むキッカケになったとされています。

 

 

さらに火に油を注いだのが「遺品売却疑惑」

 

 

一茂が母の遺品や、父・茂雄の愛用品を無断で売却したと報じられたのです。

 

これには関係者も「まさか…」と驚いたといいます。

 

 

長嶋一茂が父のトロフィや野球用品、さらに母の遺品まで売却していたことが発覚。

 

 

父のトロフィや、母・亜希子さん(享年64)の遺品などを、一茂が無断で大量に売却した

 

家族に無断で大事な物を勝手に売り払ったの?
ちょっと信じられないなあ

 

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極めつけは、2013年の名誉毀損裁判での証言。

 

一茂は「長嶋家はもともとバラバラ」と語り、家族間の断絶を公の場で認めてしまったのです。

 

 

「もともと長嶋家はバラバラで、母の生前も6人そろって旅行に行ったことも、食事だってそろってしたことは一度もないです。

 

僕は中学から家を出ましたし、弟(次男・正興)もアメリカに行った。

 

去年手紙はやりとりしましたけど、一度も会っていない。

 

だいたい弟の所在を知る人間もいません。妹(長女)にしても、会っても年に1回です。

 

このように、基本的にバラバラなので、もともとが家族断絶といってもよいと思います」

 

―【LITERA】より引用

 

 

 

 

次に見逃せないのが、葬儀の運営権限。

 

長嶋茂雄氏の所属事務所「オフィスエヌ」は、三奈さんが代表取締役

 

そのため、葬儀に関するすべての決定権は、三奈さん側にありました。

 

葬儀の運営方針である「近親者のみ」「香典辞退」「マスコミ非公開」。

これなども三奈さんが主導する形で進められたものでしょう。

 

 

つまり、仮に一茂さんに喪主を務める意思があったとしても、

事実上その座に就くことは難しかったとも言えるでしょう。

 

さらにもう一点、あまり注目されていないけれど重要な側面があります。

それが、一茂さんの「宗教」です。

 

実は一茂さんは、カトリック信者なのです。

洗礼名は「パウロ」。

長嶋一茂 クリスチャン

スポーツ報知

 

「懺悔と言えばですね。ご存じのように僕、クリスチャンで、

洗礼名を持ってるんですね。パウロという。

『一茂パウロ長嶋』だから」

 

と話し出した一茂。

―スポーツ報知

 

 

 

一茂さんはいつクリスチャンになったのでしょうか?

 

ラジオ番組のインタビューでは、「母親の影響で幼稚園くらいのときに洗礼を受けた」と語っています。

 

権八:一茂さんって、さっきウィキペディアを見ていたらクリスチャンなんですか?

 

長嶋:そう、クリスチャン。お袋がカトリックだったの。

僕も小学校、いやもっと前かな?

幼稚園ぐらいの時に洗礼を受けているんですよ。

 

―すぐおわアドタイ出張所

 

しかし不思議なことに、洗礼を受けたのは一茂さんだけなのか、長嶋茂雄さんや妹の三奈さんはクリスチャンではないようです。

 

喪主を決める際に、宗教的な立場の違いが影響した可能性も考えられますね。

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長嶋家の家族の確執と相続問題

一茂さんが放った「長嶋家はもともとバラバラ」という言葉。

このひと言で、多くの人が「ああ、そういうことか」と納得したかもしれません。

 

しかし一茂さんは偉大過ぎる野球選手の長男として生まれ、幼い頃からそのプレッシャーと折り合いをつけるために、一般人には想像もできない苦労があったのではないでしょうか。

 

父親である長嶋茂雄さんとは別の道を模索し、今現在は有名なタレントでありコメンテーターとして活躍している一茂さん。

 

長嶋茂雄さんには莫大な資産がありますが、一茂さんは茂雄さんの生前から相続は放棄することを口にしていたようです。

 

長嶋さんには、大田区田園調布の自宅や世田谷区の土地、マネジメント会社の「オフィスエヌ」名義の不動産など約20億円の資産があると報じられていた。

だが、第一子である一茂はたびたび「相続放棄」を口にしていた。

 

例えば、2017年には、テレビ番組で

「(相続は)全部放棄している。もめたくないので。

きょうだい4人いるが、すでに3等分だと言っている」と答えている。

 

日刊ゲンダイ

 

「相続放棄」を口にするという事は、長嶋家の長男としての立場も、家族のしがらみも、一切引き受けないスタンスを取っているように見えます。

 

だからこそ、葬儀という場でも「喪主」という役割から身を引く。

 

それが一茂さんなりのけじめなのかもしれません。

 

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