
2025年秋ドラマとして話題を集めた『良いこと悪いこと』がついに最終回を迎えました。
2025年12月20日(土)に放送された第10話(最終回)を巡って、SNSでは「傑作!」という称賛の声と、「後味悪すぎて微妙…」という否定的な意見が真っ二つに分かれています。
この記事では、そんな最終回の評価を深掘りしながら、視聴者が感じたリアルな感想や作品に込められたメッセージ性について徹底解説していきます。
目次
最終回の感想は傑作?それとも微妙?
ドラマ『良いこと悪いこと』の最終回は、伏線回収や演出面では高評価を得る一方、視聴後に残る重たさや続編をHuluで展開する構成に戸惑う声も見られました。
物語は、これまで積み上げられてきた“いじめの連鎖”がついに暴かれ、真犯人=黒幕の全貌が明かされるクライマックスへ。
しかし「黒幕の正体」以上に重くのしかかるのは、“本当の罰”として描かれる、主人公キング(間宮祥太朗)のその後です。
会社崩壊・社会的制裁に加えて、娘・花音ちゃんへの新たないじめが始まる──まさに因果応報のような地獄の続きを暗示する結末でした。
ハッピーエンドではないラストに、「傑作」と感じるか「後味が悪すぎ」と捉えるかは人それぞれ。 SNSでもその温度差が鮮明に現れています。
視聴者の「良かった!」感想まとめ
SNSやレビューサイト(XやFilmarks)では、「良かった!」の声が多数を占めています。
特に多く見られたのが以下のような声です。
・「最終回良かった!間宮祥太朗の演技が神」
・「伏線回収が丁寧で、考察ドラマとして最高だった」
・「メッセージが強烈すぎて号泣した」
・「いじめの問題にここまで切り込んだ脚本、すごすぎる」
・「Huluオリジナルと合わせて観ると完成度が跳ね上がる」
考察好きからは「毎週予想しながら楽しめた」という声が多く、SNSでもトレンド入りを果たしました。
中には、「悪いことをした側にも感情移入してしまった」と語る人もおり、単なる犯人探しでは終わらない、深い人間ドラマとしての魅力が高く評価されています。
また、同じくいじめ被害を経験したという視聴者からは、「リアルすぎて苦しくなるほどだった」「自分の過去と重なって涙が止まらなかった」といった共感の声も。
この作品はエンタメとしてのスリルと、社会派としての問題提起のバランスに成功していたと言えるのではないでしょうか。
「つまらなかった」派の意見とは?
一方で、一部の視聴者は最終回に対してネガティブな感想を抱いています。
その理由として多く挙げられたのは次のようなポイントです。
・「後味が悪すぎてモヤモヤした」
・「伏線が一部回収されていない」
・「Huluで続きを見ないとわからない構成が微妙」
・「真犯人の動機に共感できない」
・「9話で完結した感じ、10話は蛇足だった」
特に目立ったのが、「最後までスカッとしない結末」に対するフラストレーション。
ミステリードラマに期待していた人ほど、社会的メッセージ重視のラストに違和感を覚えたようです。
また、「伏線を回収しきれていない」という指摘も複数あり、追いかけっこの場面やサブキャラの描写に説明不足を感じた人も。
ドラマとしての完成度は高いものの、視聴者の“カタルシスを得たい”という欲求を裏切るような構成が、評価を割る要因になっているのは間違いありません。
ドラマが伝えた強烈なメッセージ性
『良いこと悪いこと』が最終回で描いた最大のテーマは、「いじめの連鎖は止まらない」という重くて現実的なメッセージ。
加害者が罰を受けても、社会的制裁を受けても、その子どもに新たな被害が生まれる現実が突きつけられます。
「良いことと悪いことの選択は常に個人の判断次第」というセリフに込められた通り、本作は“正義”の定義を曖昧にしたまま、答えのない問いを投げかけてきます。
特定の人物を断罪するのではなく、誰もが加害者にも被害者にもなりうるというスタンスが、観る人の心をえぐるのです。
エンタメの枠を超えて、いじめ問題にこれだけ真っ向から向き合った姿勢は、間違いなく評価すべき点。
「2025年で一番考えさせられたドラマ」という声も多く、社会的意義のある作品として記憶されることになるでしょう。
Huluのエピローグがさらに評価を分けた?
さらに最終回放送直後からHuluで独占配信されたオリジナルストーリー「10.5話」(エピローグ)では、その後の登場人物たちの日常が描かれています。
ここで明かされた事実や、続く苦しみの描写が、視聴者の感想に大きな影響を与えているのも特徴です。
「Huluオリジナルを見るとラストの意味がより深くわかる」「連鎖が終わらないことを実感できた」と称賛する声がある一方で、
「有料配信で補完する構成は不親切」「地上波で完結してほしかった」との不満も。
この配信限定エピローグと呼ばれるスタイルが、最終回への評価をさらに割ってしまった要因とも言えるでしょう。
まとめ
ドラマ『良いこと悪いこと』最終回は、伏線回収の完成度やいじめ問題への鋭い視点が称賛される一方で、後味の悪さや続編の構成に対して賛否が分かれる結果となりました。
傑作と感じた人は、考察の面白さや演技の深み、メッセージ性を高く評価。
一方で微妙と感じた人は、「スッキリしない終わり方」や「配信限定の補完」が納得いかなかったようです。
ただ一つ確かなのは、本作が多くの人の心を動かし、“ただのドラマ”では終わらない強烈な印象を残したということ。
2025年秋ドラマの中でも、議論を大きく呼んだ作品のひとつとして語られるでしょう。
