2月19日午前3時半ごろ、大阪府泉佐野市の路上でアルバイトの男性(19歳)が複数の男に暴行され、車で連れ回されたあげくにスマートフォンを奪われた事件が起こった。
この事件が起きる前の19日午前2時すぎ、大阪府堺市の駐車場で男子高校生(17歳)が複数の男に鉄パイプなどで殴られ目隠しされて車で連れ去られたうえ、財布が奪われる事件が発生している。
この2つの事件の関連性はまだわからないが、気が滅入るような事件である。
17歳の高校生は頭や足に軽いけがを負い、19歳のアルバイトの男性は眼窩底(がんかてい)骨折や顔面挫創など約2ヶ月の重傷を負わせられた。
命まで奪われなくて本当に良かったとは思うが、二人ともきっと突然の不条理な出来事に、心にも大きな傷を負ったに違いない。
若い二人が平常を取り戻し元気に生きて行けるように、周囲の大人が温かく励ましてあげて欲しい。
そう思っていたら、この事件の続報が報じられ、意外な事実が発覚した。
被害者の少年は大麻の売人だった
大阪府警は20日、19歳アルバイトの男性を襲った容疑者として和歌山県内に住む16~19歳の少年5人を強盗致傷と営利略取の疑いで逮捕した。
逮捕されたうちの一人は、「売人を襲って怪我をさせたことに間違いない」などと供述しているということだが、「売人」とはどういうことか?
どうやら大麻の売人という意味だったようだ。
被害に遭った少年は「大麻を売るためSNSで知り合った人物との待ち合わせ場所に行き、現れた男に大麻を見せたところ、複数人に囲まれ襲われた」と話しているという。
なんと被害少年は無辜の少年ではなく、大麻の売人だったということか。
だったら被害少年も犯罪者ではないか…。
襲われた時刻が午前3時半という深夜で変だとは思ったけれど、少年はコンビニなどでアルバイトをしていて、その帰り道だったのかなと勝手に思っていた。
それにしてもなぜ、襲われる事態になったのか?
犯人逮捕で深まる謎
SNSを通じて、お互い身元を明かさないまま大麻の売買をするというのはいかにもありそうな話ではあるが、売人である少年はなぜ襲われてスマホを奪われたのか?
買う側のほうが、最初から金を支払うつもりがなく大麻だけ盗み取ろうという算段だったということだろうか?
それで暴行してスマホを奪った?
しかし大麻を売る方だって犯罪者には違いないのだから、本来なら通報して警察に助けを求めることなどありえない話だ。
今回通報したのが被害者本人なのか他の人だったのかわからないが、結局のところ複数人で車で連れ回したり、2ヶ月もの重傷を負わせたり、大立ち回りをしたことで事が明るみに出ることになった。
暴行した少年たちは、大麻を手に入れることが目的だったのかなんなのか、よくわからない事件だ。
世間の声
まとめ
悪質な暴力事件であり、事件の登場人物は全員10代。しかも大麻絡み。
日本の治安の良さは世界中の人から称賛されているのに、こんな事件が起こるとは残念だ。
しかし17歳の男子高校生の事件との関連を含めまだ事件の全貌は明らかにはなっていない。
10代が大麻の売買をしているという事実も、特殊な例だと言って終わらせるべきではない。
続報を待ちたいと思う。