空手大会に出場した小学生が、試合中断直後に相手から後頭部を蹴られて倒れ動けなくなる、そんな衝撃的映像がXに投稿されて炎上しています。
蹴った選手の道場はどこで、指導者は誰なのでしょうか。
【動画】小学生空手事件の概要
2024年11月7日にXに投稿された問題の動画です。
大会の主催は宮崎の叢林塾。
動画を公開したのは宮本岳司(空手の先生)さん。
凄く迷った。
もしかしたら自分だけが正しいと思っていて、周りの意見とは違うんじゃないかと。
一部の関係者と多くの世間の感覚意見が、全く正反対で良かった。
沢山の励ましのメッセージや、暖かいお言葉ありがとうございました。
何があっても被害者側がファーストなのを忘れないで欲しい。
押忍— 宮本 岳司 空手の先生 (@MIYAMOTO73046) November 8, 2024
動画の内容は以下の通りです。
蹴られた方の小学生は救急搬送されましたが、手足に麻痺が残っているそうです。
この動画が炎上したのは、ただ危険な反則行為があったからというだけではありません。
知れば知るほど、酷い内容です。
後頭部を蹴った選手のセコンドは菊川裕朗
試合をしていたのは小学生なので、指導者の責任が問われますね。
背中を向けた相手に攻撃するように「行け!」と指示を出したセコンドは、菊川裕朗(きくかわ ひろあき)氏。
小学生の空手大会で選手を焚きつけ相手選手の後頭部を蹴らせ、後遺症を残させた疑いの「菊川裕朗」
全身に刺青が入った写真が流出し、インスタ&facebook垢を非公開に。
トレーナーとして活動中の格闘技ジムのホームページに「厳しくは自分に優しくは周りに…」
などと宣ってしまう。 pic.twitter.com/36onpZ5qP6— 敗走 (@sinyanotensyo) November 9, 2024
例の危険行為を指示したセコンドは現在SNSを非公開にしている模様#菊川裕朗 #勇征会 #空手大会 pic.twitter.com/jXvPz155R4
— またらじん (@inosisi1000) November 9, 2024
菊川裕朗のプロフィールは?
菊川裕朗氏のプロフィールです。
経歴はこちら。
2002年(24歳)
・実戦空手道 「勇征会」に入門。
・当時からPRIDEなどを見て総合格闘技に興味を持つ。
・いくつかのフルコンタクト空手の大会に参加。
2005年(27歳)
・沖縄県に移住。
・沖縄で≪MMA Motion Academy≫に入門。
・沖縄ならではの多国籍なチームで米兵たちとトレーニング。
・グラップリング、グラウンド総合打撃を学ぶ。
2006 年(28歳)
・空手で学んだ事を活かし本格的に打撃コーチを務める。
・小学生から一般までの指導をし数名の選手が沖縄での空手やMMAの試合に参加。
2008 年(30歳)
・勇征会会長の勧め協力のもと帰郷し地元大分に≪総合格闘技 IKUSU≫を設立。
・勇征会の支部長に就任、現在は9支部を受け持つ。
・3月 キックボクシングの大会にて復帰初試合も判定負け。
・9月 真武館オープントーナメント全日本格闘空手選手権大会(総合ルール) 一般軽量級 優勝
現在は実戦空手道「勇征会」の支部長だということです。
勇征会ってどんな会?
勇征会とは空手道場です。
勇征会が謳っている文言がこちら。
“大分空手教室。
大分で空手の教室なら【空手道「勇征会」総本部】”
礼儀は僕らの得意技
幼稚園や小学生から練習を始めるのをお勧めしております。
子供たちの豊かな心と体力をはぐくみます。
SNSの声
小学生のフルコン空手のやつ
主審が倒れた選手に駆け寄らなかったのがいちばんひどい
— 駄課金 (@2MYS1KI42tkqgHz) November 10, 2024
小学生の空手の動画、待ての間に後ろから頸椎蹴られてうずくまっている子を誰も救護しないで何やら協議してるのがめちゃくちゃ違和感。何が優先なのかわかってない審判が身体接触のある競技にいるなんて考えられん。そんなんならこんな大会なくなってしまえくらいには思う。
— もりわけゆう(手を洗おう) (@moriyuu_) November 7, 2024
叢林塾と勇征会に人の精神性を説く価値なし。
あんなの武道じゃなくてただの暴力としか思えない。空手「道」を名乗らないで欲しい。
あれを見て被害者を排除しようとする輩がまともなわけが無い。#叢林塾#勇征会— かねよし (@kaneyoshi_x) November 10, 2024
子どもの空手大会で「危険すぎる」反則行為、試合中断中に後頭部へハイキック→倒れ込む小学生…衝撃映像が波紋(弁護士ドットコム)
ネットで騒がれていた問題。ところがこの件で騒ぐなと圧力をかけられたのは被害者の方。大会に出られなくなるぞと。事実確認が必要で運営組織も問題視すべき。
— 小言の唄 (@N_poruto) November 8, 2024
勇征会がHPで謝罪文出していたけど
被害者を出場停止処分にしようとしたり
被害者の所属団体を除名しようしたりしてたのに
今更なにを謝罪するって言うんだろうね— かろえ‘翠’ (@erokaeroka) November 11, 2024
あれ、空手やってる人なら容認出来ないですね。
あの場で素早く応急処置とか、対策とか、普通に謝罪とかしていたら、ここまで大事にはならなかったと思います。
自分が知ってる極真関係の大会とか不測の事態に備えて対策してるのが普通ですね。
フルコンの創始者も小学生のは禁止してたと思うんですが— さかなや(🍅愛)@霜月 (@sakurasolt02) November 10, 2024
まとめ
今回Xに投稿された小学生空手動画は、多くの人に衝撃を与えたようです。
何が衝撃って、
・背中を向けて無防備な状態の対戦相手の後頭部を思い切り蹴るという卑劣な行為を小学生がやったということ。
・さらにそれが、大人であり指導者でもあるセコンドが指示したということ。
・さらにさらに、後頭部を蹴られて吹っ飛ぶように倒れ動かなくなった小学生に対して、主審も副審も様子を見に行こうともせずに協議を始め小学生がしばらく放置されたままだったこと
・その上何やら加害者側を守り被害者側を排除するような動きが垣間見えたこと。
今回、一連の出来事を通じて空手界における組織の体質の問題が浮き彫りになったと指摘されています。
単に個人レベルの問題ではないんですよね。
ある1人の空手家によるXへの動画投稿により、この空手界の問題が浮き彫りになりました。
被害の隠蔽や封じ込めを狙う加害者側も、動画という動かぬ証拠を晒されると打つ手なしです。
SNSを通じた情報発信の重要性がよくわかった一件でもありました。