山本リンダさんといえば、「どうにもとまらない」や「狙いうち」など数々のヒット曲を世に送り出し、1970年代の日本に大旋風を巻き起こしたアイドル歌手です。

山本リンダ モノクロ画像

(1972年当時の山本リンダさん)

 

のんびりした昭和の時代、直立不動で歌う歌手がほとんどだった中、へそ出しルックで激しく踊りながら歌う女性歌手・山本リンダさんの登場は、当時の人にとっては衝撃的な出来事だったことでしょう。

リンダ 昔画像

(大ヒット曲「どうにもとまらない」で、1972年の第14回日本レコード大賞作曲賞、日本歌謡大賞放送音楽賞を受賞し、同じ年の紅白歌合戦にも出場した山本リンダさん。)

 

もしもこの時代にネットがあれば、真っ先にトレンド入りしていたでしょうね。

 

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山本リンダさんのプロフィール

本名  山本あつ子

生年月日  1951年3月4日

出身  福岡県小倉市(現:北九州市)

活動期間  1966年より

事務所  リンダ・ミュージック・オフィス

公式サイト  山本リンダ:オフィシャル・ホームページ

 

山本リンダさんは1951年、福岡県小倉市(現:北九州市)に生まれました。

アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフです。

 

アメリカ軍の軍人だった父親はリンダさんが1歳のころに朝鮮戦争で戦死。

リンダさんは母親に女手1つで育てられました。

山本リンダと母親

お母さんはきれいな方だし、リンダさんもお人形のように可愛いですね。

 

しかし戦後間もない頃の日本では、リンダさんはアメリカ人とのハーフの子供ということで、近所の大人たちに白い目で見られ、学校ではいじめられていたそうです。

 

 

●1962年、リンダさん11歳の時、雑誌「装苑」のモデルオーディションを受験したことをきっかけに人気モデルに。

山本リンダ 装苑モデル

💬目鼻立ちのはっきりしたリンダさんは売れっ子だったでしょうね!

 

●1966年、高校在学中の15歳の時に『こまっちゃうナ』で歌手デビュー。

山本リンダ 「こまっちゃうナ」画像

この曲は大ヒットしてリンダさんはたちまち国民的アイドルに。

 

「かわいこちゃん歌手」として紅白歌合戦初出場を果たすも、その後は大きなヒットに恵まれず人気は低迷。

 

●1972年、当時の売れっ子作詞家・作曲家であった阿久悠・都倉俊一のコンビによる『どうにもとまらない』でセクシーで妖艶な女性にイメージチェンジを図ったリンダさん。

山本リンダ 「どうにもとまらない」画像

これが『こまっちゃうナ』時代を上回る人気を獲得。

 

●1973年には『狙いうち』が大ヒット。紅白歌合戦に連続出場し、歌って踊る「アクション歌謡」を全国に定着させる。

山本リンダ 「狙いうち」画像

💬「アクション歌謡」と言えばピンクレディー。

その先駆けがリンダさんだったわけですね!

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「狙いうち」は野球の応援歌へ

山本リンダさんの数あるヒット曲の中で一番有名で、今も話題に上るのがこの1973年にリリースされた『狙いうち』です。

◆ 曲名: 狙いうち

◆ B面: 夢やぶれて

◆ ジャンル: 歌謡曲

◆ レーベル: キャニオンレコード

◆ リリース: 1973年2月25日

◆ 作詞: 阿久悠

◆ 作曲: 都倉俊一

リリースから50年以上も経っているのですが、

 

50年前は美貌を誇る女王様気質の女性が男性を狙って落とすという、当時では考えられない斬新な女性像をリンダさんが激しい歌と踊りで表現してヒットしたわけですが

 

現代では野球の応援歌として広く使われています。

 

「狙いうち」という言葉のイメージが、「狙って打つ」とか「狙って落とす」というような、野球の勝利を想起させるものがあるからでしょうね。

 

特に日本の高校野球では、ピンクレディーの『サウスポー』とともに応援歌の定番曲の一つとしてよく知られています。

 

そして「狙いうち」の本家本元の歌手である山本リンダさんが今どうしていらっしゃるかと言うと、驚くべきことに芸能活動58年ということで、まだまだ現役で活躍されていらっしゃるのです。

山本リンダさんの現在の年齢は72歳!

山本リンダさんは1951年3月4日生まれで、現在なんと72歳!

 

72歳ということは、古希をとうに過ぎていらっしゃる。

60歳の還暦や70歳の古希はそもそも長寿のお祝いなので、昔だったら「長生きできて、おめでとうございます。」と言われる年齢。

 

しかしどうでしょう、今の山本リンダさんの若々しさは!

 

 

こちらは約1年前のお姿なのですが、なんとピンヒールのニーハイブーツを履いて歌って踊っていらっしゃるではないですか!

 

これは女性ならわかると思いますが、高いヒールの靴というのは普通に歩くだけでも大変です。

歌いながら踊るなんて、しかもクルクル回るなんて、相当難易度高いです。

よっぽど体を鍛えて訓練しておかないと…。

 

この歌番組でリンダさんのバックダンサーをつとめているのは今話題の東京力車さん。

イケメン車夫さんたちを従えて、リンダさんはまるで本物の女王様のようです。

 

この72歳のパフォーマンスは凄すぎます。

ネットの声

●すごい努力しているんだろうな

●スタイルいいなー

●こういうの、求められるイメージに成り切って堂々とできるメンタルが素晴らしいよね

●すごい!いろいろ手はかけてるんだろうけど、努力もすごいんだろうなぁ。

●貫いてて格好いい。

●50年前の歌?!

●スタイル良すぎる・・・

●身体が若いね!太ももがちゃんとむっちり張りがあるかんじがする。キープするのにも、日々努力されてるんでしょうね~尊敬します

●狙い撃ちは甲子園のブラバンの定番曲だから 世代じゃなくても認知度はある方だと思う

●たまたまテレビついてて何年前?と思ってみたらライブでビビった。

●72歳でこれ着こなせるのすごい 相当努力してるんだろうな

●あんなヒールで踊りながら歌うなんて、圧巻でした。

 

(ガールズちゃんねるより引用)

驚異的な若さの秘密は?

誰もが驚く山本リンダさんの若さと身体能力。

一体どんな生き方をしていればこんな72歳になれるのでしょう?

その若さの秘密は何なのでしょうか?

山本リンダ 普段着

リンダさんへのインタビュー記事があったのでご紹介します。

(2022年の記事です)

 

――今年で芸能生活57年とのことですが、今も変わらず、全国各地ですばらしいパフォーマンスを披露されています。

その活力の源はなんでしょうか?



「狙いうち」とか「どうにもとまらない」とか、わたしのヒット曲はとっても元気な曲が多いんですが、そのおかげで自分が健康なんだと感じます。

 

だって、歌の世界を表現するために激しくダンスもするし、高いヒールも履くし、とにかくただ立ったまま歌えないんですよね。

だから、病気になれないし、けがもできないし、ちゃんと体も動かせなきゃいけない。

 

(中略)

――そうした食へのこだわりや、健康に対する意識は、ステージで最高のパフォーマンスをするためなんですね。


そう、動き回る曲が多いから、健康じゃないと本当にやってられないんですもの。

もちろん大好きなバラードもあるんだけど、体がしっかりしていれば、落ち着いた雰囲気でじっくり歌い上げられます。


いくつになっても、お客さまの前では最高のコンディションでパフォーマンスをして、帰るときには若返って元気になってもらいたい。

そうした一心でステージに臨んでいるんです。

 

(引用:「あたらしい日日」より)

 

また別のインタビューでは、体力作りについて答えていらっしゃいました。

――体力作りについてはいかがですか?

 

リンダ 自転車で走るのが好きですね。電動自転車なんですが、電動を切って、さらにペダルも一番重くしてこいでいます。

私がお薦めしたいのはストレッチですね。

沢たまきさんにストレッチ機能のついたボードを教えてもらってから続けていますが、すごくいいんです。

角度のついたボードに両足を乗せて、前屈したり、伸びをしたりするんですが、背骨がヒューっと真っ直ぐになって、スーッとして気持ちいいんですよ。

 

(引用:「オトカゼ ~音楽の風~」より)

 

 

ちなみにリンダさんおっしゃる「ストレッチ機能のついたボード」とは、これのことでしょうか。

ストレッチボード画像

 

※ 画像はイメージです

 

しかし、リンダさんがインタビューに答えている内容には特別な事柄はなく、一般人でも健康に気をつけている人なら普通に行っているようなことなんですよね。

 

その上リンダさんは、「どうしても不健康な面もあって、睡眠が一番大事だとわかっているんですがつい夜ふかししてしまう」なんてこともおっしゃっているんです。

なんだか親近感を感じてしまいます。

 

ということで、リンダさんは普通の人にはできないような、何か超人的な努力をしているというわけではない感じでした。

まとめ

72歳の今も現役で活躍されている山本リンダさんについてまとめてみました。

 

年をとっても若々しく健康でいられることは、多くの人が望むことです。

 

それを見事に体現されている山本リンダさん。

 

いくつになっても、お客さまの前では最高のコンディションでパフォーマンスをして、帰るときには若返って元気になってもらいたい。そうした一心でステージに臨んでいるんです。」

 

というのが、リンダさんのインタビューの締めの言葉でした。

 

人に注目されるのが仕事のリンダさん。

自分のためだけではなくむしろ人のために、年齢を超越して元気であらねばいけない、そんな使命感から来る情熱が、リンダさんの若さの一番の秘密なのかもしれません。

 

それに、ご自分の曲「狙いうち」が、50年という長い年月を経た今も、毎年高校野球の応援歌として高校球児たちの熱い戦いを盛り上げていることも大きいのかもしれません。

 

 

リンダさんの母親は、リンダさんを女手一つで育て、リンダさんの人気が絶頂だった時代に50歳という若さで事故死されているのですが、その母親のリンダさんへの教えが「天狗になるな」だったそうです。

 

その教えを守り、母親の年齢をとうに越えた今も、リンダさんは謙虚に努力され続けているのでしょうね。

 

いつまでもその圧倒的な若さとスタイルで、私達を魅了し勇気づけて欲しいと思います。

 

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