札幌すすきのホテル殺人事件。
被害者男性はホテルの浴室で、頭部のない状態で発見されるという衝撃的な事件でした。
ホテルの部屋に二人で入り、一人が退室するまで約3時間半。
その3時間半の間に被害者は殺害され首を切断されたということで、
犯人は医療関係者など人体に関して専門的な知識を持った人物なのではないか?といわれていました。
しかし逮捕されたのは29歳の若い女性。
驚くべきことに、女性の両親も共犯者として逮捕されました。
父親は地元では有名な評判の良い精神科医。
一体、この親子と被害者男性の間に何があったのでしょうか?
父親は医者という立場でありながら、なぜ娘の殺人を止めなかったのでしょうか?
謎だらけの事件の詳細を調べてみました。
目次
精神科医としての田村修の経歴
・名前:田村修(たむらおさむ)
・年齢:59歳
・職業:医師
・勤務先:勤医協中央病院精神科・リエゾン科科長
修容疑者は、勤医協中央病院に精神科科長として勤務。
身体疾患で入院した患者らの不安を和らげるために精神科医として話を聞く「リエゾン・コンサルテーション」を担当していました。
病院関係者によると、「すごく優しい」先生だったようです。
「患者さんにもすごく親身に寄り添う先生で、同業者の他の病院の関係者からもすごく好評」(病院関係者)
また、病院内で度々娘の話をしていたようで、患者さんに対して
『私にもあなたと同じくらいの娘がいる。親ならば全力で子どもを守る』
と話したり、
自分の娘が引きこもりであったことなども病院の職員に話したりしていたようで、優しく信頼できる先生として尊敬されていたことは間違いないようです。
田村修はなぜ娘の殺人に協力したのか
そんな田村修容疑者なのですが、事件前、娘の瑠奈容疑者とともに札幌市内の商業施設で、のこぎりやスーツケースを購入していて、これらが犯行に使われたとみられています。
ということは、事件前から親子で殺人や首切断の計画を立てていて、それを実行に移したということなのでしょうか?
田村瑠奈容疑者の経歴
男性を殺害した容疑で逮捕された田村瑠奈(たむら るな)容疑者(29歳)。
実行犯として逮捕された瑠奈容疑者は、学生時代は不登校だったということで、画像はこの小学校の卒アル写真しか見つかりません。
長く引きこもっていて、人付き合いもほとんどなかったということでしょうか。
そんな田村瑠奈容疑者が両親と共謀して殺人を犯す…。
にわかには信じ難いことです。
祖父が語った事件の内情
田村修容疑者の父であり田村瑠奈容疑者の祖父である方が、事件について赤裸々に語っていました。
「瑠奈は結婚もしたことないし、男が大っ嫌いなんさ。
私が知る限り家族以外の男に気を許してるのを見たことないからな。
そういう特殊な性格を持った子なんだ。
そうだよ、瑠奈は襲われてるんだよ。
相手が女の格好してたから瑠奈は女だと思ってたの。
それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、
入った途端に相手は男になったわけさ。
出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところだと聞いてます」
「瑠奈は襲われてるんだよ。」
祖父の話が真実ならば、瑠奈容疑者は不同意性交の被害者ということになります。
そして続く祖父の話では、瑠奈容疑者の両親が男性と話し合って、「決着をつけた」と言っていたらしいのです。
今回殺害された男性と、瑠奈容疑者の両親は事件前に会っていたんですね。
ということは、瑠奈容疑者が両親に男性とのトラブルを相談していて、その時から親子3人で問題を共有していたということなのでしょう。
「決着をつけた」というのが具体的にどういうことなのかわかりませんが、
決着をつけたにもかかわらず、男性はその後3人が住む家に押しかけてきたというのです。
自宅に押しかけてきた男性
「事件前、被害者男性が一家の住む自宅に押し掛けたことがあるそうです。
父親が玄関先で立ってカップラーメンを食べたり、
自宅前に止めた車の中でコンビニ弁当を食べていたのは、
再び彼が自宅に押し掛けてくるのを警戒しての行動でした。
娘に会いにくる被害者から、守ろうとしたのでしょう。」
(捜査関係者) (引用:NEWSポストセブン)
決着をつけたはずなのに、男性が押しかけてきて、
父親は娘を守ろうと警戒していた。
この時点で、父親には殺意が芽生えていたのでしょうか?
瑠奈容疑者は動画を撮られていた?
捜査関係者によると、瑠奈容疑者は男性から「何らかの動画」を撮られていたようです。
「瑠奈容疑者は自身の性についてどう認識すべきかわからない部分があり、悩んでいたようです。
そうした関連のイベントに出入りするなかで、被害者男性に出会ったとみられています。
瑠奈容疑者は被害者男性に何らかの動画を撮られていたようで、
その関係で彼と複数回会っていた可能性があります。
父親の修容疑者も動画については認識していたようで、それが犯行に至った背景にあるのかもしれません」
不同意性交の被害を受けて、さらに動画を撮られていて、
その事で複数回会っていたのだとしたら…
脅迫されていた可能性もありますよね?
もしそうだとしたら、殺害に至った理由も想像できるような気がします。
もちろん、どんな理由があっても殺人などしてはいけません。
田村修容疑者も、そんな事は重々承知でしょう。
父親の究極の選択
今回の殺人事件の計画を考えたのは、父親である田村修容疑者の方ではないかと見る向きもあるようです。
犯罪を起こす意思、つまり犯意は父親が中心とみている。
犯意、殺意は父親にあるが、実行したのは娘ということです。
(前出・捜査関係者)
娘なら責任能力を問われない?
父親が計画を立てて娘が実行したというのはどういうことでしょうか?
「娘は判断能力や責任能力を問うことが難しい可能性があり、
公判請求されない可能性も十分あることから、
おそらく措置入院程度になるのではないか。
父親が実行犯となれば、娘の生活を支えていくことが困難になると危惧して、責任能力が問えない娘なら、と父親は計画を考えたとみています」
(前出・捜査関係者)
つまり娘には精神疾患があり、殺人を犯しても罪に問われないだろうからと、娘に殺人をさせたということでしょうか?
それは現実的にあり得ないと思います。
殺人なんて、人に言われてできるようなものではないと思うからです。
ましてや瑠奈容疑者は20代の女性。
男性と二人で密室の中で、もしトラブルになったら腕力ではかなわないし危険すぎます。
実際には瑠奈容疑者は、わずか3時間で男性を殺害し、首を切断して現場を後にしています。
これはよっぽど強い意志と、明確な殺意と、超人的な集中力がないとできないことだと思います。
瑠奈容疑者が決心したことを親は止められず、サポートに回ったということではないかと個人的には思います。
そして両親は覚悟を決めていたのではないでしょうか。
家族全員、逮捕されることを…。
田村修容疑者の究極の親心
田村修容疑者は、外科手術で血を見ると倒れてしまうので精神科医になったというエピソードがあります。
そんな修容疑者が娘の殺人を認め協力し、自宅に男性の頭部を置いたままにしていたというのは一見矛盾しているような気もします。
しかし考えようによっては修容疑者は、娘の心と魂を守るために、自分を犠牲にしたとも考えられるかもしれません。
仮に瑠奈容疑者が本当に不同意性交の被害者で、瑠奈容疑者が映っている動画をたてに脅迫されていたとしたら…
瑠奈容疑者の祖父の話では、
瑠奈容疑者は「男が大っ嫌い」で「特殊な性格を持った子」だということでした。
修容疑者は精神科医で患者の不安を和らげるために話を聞く仕事をしていたようですが、患者の中には「不同意性交の被害者」も少なからずいたと思います。
不同意性交は「魂の殺人」とも言われているほど、被害者の心身に計り知れない大きなダメージを与え、自ら命を絶つ人も少なくないそうです。
修容疑者はそのことをよく知っていて、患者の前では1人の医師であるけれど、娘の前では1人の父親だということで、娘の魂はなんとしてでも守りたいと強く思ったことでしょう。
父親としてはたとえ社会的に抹殺されようとも、娘の魂を守るという一心で、殺人をサポートしたのかもしれません。
まとめ
猟奇的な事件だと世間を震撼させたすすきのホテル殺人事件でしたが
逮捕されたのは29歳の華奢な女性とその両親で、父親は精神科医だったという驚くべき展開になりました。
いま出ている情報から事件の経緯を調べましたが、
まだ真相はわかっていません。
どのような理由があったとしても、言うまでもなく人の命を奪うのは許されない事です。
しかしそこに至るまでの事情を考えると、どうするのが最善だったのか、他人がうかつに口を出すべきではない領域というのがあるのかもしれません。
亡くなった男性のご冥福を祈りつつ、これからの捜査の行方を見守りたいと思います。
家族ぐるみで「決着をつける」まで
家族で出した解決方法に絶句…。
頭部持ち去りの目的は