広陵高校 校長 謝罪

読売新聞オンライン

 

暴行事件で世間に注目されている広島の広陵高校が、2025年8月10日、甲子園大会の出場を辞退しました。

 

広陵高校の選手たちは甲子園という晴れの舞台に出場し、1回戦目で勝利を勝ち取ったところなのに、まさかの辞退という決定にさぞ落胆していることでしょう。

 

しかしSNSでは「判断が遅すぎる」という怒りの声が噴出しています。

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広陵高校の暴行事件

広陵高校の暴行事件を時系列にまとめてみました。

2025年1月20日~22日:暴行事件の発生

・広陵高校野球部の寮内で、当時1年生の部員が寮内規則違反(カップラーメンの持ち込み・飲食)を理由に、当時2年生の複数の上級生から暴行を受けた。

 

被害者家族の告発による暴行内容:

「口止め料」として1,000円で衣類購入を強要される。

複数名が被害者を呼び出し、蹴りや金属バットでの威嚇、直接的な暴行を行う。

「便器や●器を舐めろ」と強要される

加害者の部屋に連行され、10人以上に囲まれて正座させられ、蹴りやビンタなどの集団暴行を受ける。

 

学校側の認識(公式発表)

・1月22日に2年生4名が1年生1名に対し、胸を叩く、頬を叩く、腹部を押す、胸ぐらをつかむなどの行為を行ったと認定。

性的強要や金銭要求は確認されなかったとしている。

 

家族の告発内容と、学校側の公式発表に大きな隔たりがあるね
学校としては、できるだけ問題を小さくしたいだろうから

 

2025年1月23日:事件の発覚

・寮の点呼で被害者の不在が確認され、寮監が保護者に連絡。

コーチから保護者に「2年生が厳しく指導した」との説明が伝えられる。

 

・被害者は実家に逃げ帰り、保護者に「10人以上に囲まれ殴られた」「命の危機を感じた」と訴える。

2025年1月26日~29日:二次被害と再脱走

・学校側は加害者を別棟に移動させたとするが、被害者と加害者が同じ時間帯に食事を取り、隣の部屋に配置されるなど、隔離措置が不十分だった。

 

・被害者は監督から「お前の親もどうかしてる」「2年生の試合がなくなってもいいのか」「(公に)出されたら困るやろ」などの発言を受け、心理的圧力がかかったとされる。

 

また、コーチによる発言の訂正強要や上級生からの無視・陰口などの二次被害が続く。

 

・1月29日未明、精神的苦痛に耐えかねた被害者が再び寮を脱走し、13駅分を歩いて自宅に帰還。

「川に飛び込もうかと思った」との証言も。

監督もコーチも…被害者の生徒の精神的なフォローゼロなんだ
それどころかプレッシャー与えるって酷い

2025年2月:学校の初期対応と高野連への報告

・学校は関係者への聞き取り調査を実施し、加害者4名に謹慎(登校禁止)や部活動参加禁止の処分を下す。

 

2月14日までに調査を終え、広島県高野連(日本高等学校野球連盟)に報告書を提出。

2025年3月:高野連の処分と被害者の転校

・高野連は広陵高校に対し「厳重注意」の処分を決定。

加害者4名には「事件発覚後1ヶ月以内の公式戦出場停止」を課すが、チーム全体の出場停止や甲子園出場辞退は求めず。

 

・3月末、被害者は精神的なダメージと学校側の不十分な対応により、広陵高校を退学し転校。

「逃走ではなく亡命だった」と保護者が表現。

2025年7月:被害者家族の警察への被害届提出

・被害者家族が広島県警に正式に被害届を提出。事件が刑事事件として捜査される可能性が浮上。

現時点で進捗は公表されていない。

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2025年8月4日~6日:SNSでの拡散と世論の反響

・8月4日、Instagramアカウント「@108takapi」が高校名を「広陵高校」と明かし、事件がSNSで広く拡散。

Xでは「#広陵高校」「#甲子園辞退」などがトレンド入り。

 

・8月6日、広陵高校が公式サイトで「不適切事案について」の文書を発表。

暴行は2年生4名による「胸を叩く」「頬を叩く」などの行為とし、性的強要や集団暴行は否定。

SNSの情報については「新たな事実は確認できなかった」と主張。

 

・世論は「処分が軽すぎる」「加害者が甲子園出場しているのは不当」と批判。

被害者が転校した一方で、加害者の一部が甲子園に出場していることへの違和感が広がる。

2025年8月6日:元部員による新たな告発

・元部員の入江智祐氏がSNSで実名告発。過去に自身が寮内で性的いじめ(性器を触られる、乳首を舐めろと強要)や暴行(熱湯をかけられる、首を押さえつけられる)を受けたことを公表。

事件は2025年1月の事案とは別時期のものとされる。

 

・入江氏は警察に被害届を提出し、広陵高校は第三者委員会を設置して調査を開始。

2025年8月7日:監督のコメントと甲子園初戦

・広陵高校が甲子園初戦(対旭川志峯)に3-1で勝利。

 

試合後、中井哲之監督が初めて事件に言及し、「反省して大会を迎えている」とコメント。

ただし、騒動の詳細は選手に伝えず、外部情報を遮断していると報道される。

2025年8月10日:広陵高校が甲子園を辞退

・広陵高校の堀正和校長が10日午後、部員の暴力問題などを理由に2回戦を前に大会の出場を辞退することを表明する。

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広陵高校の辞退は遅すぎた?

高野連=日本高校野球連盟によると、部員の暴力などの不祥事によって大会中に辞退したのは、今回が初めてだということです。

 

SNSには「最初から甲子園出場を辞退するべきだった」「1回戦で負けたチームがかわいそう」という声が多く寄せられています。

 

 

「生徒らを守ることが最優先」

は?被害少年は守らなかったのに?

 

 

 

「生徒らを守ることが最優先だと考えて判断した」と述べた。

またこの校長も、火に油をそそぐような言い方をしますね。

 

 

 

自分達の身の危険を感じたら理事会を開き出場辞退。

広陵高校上層部は自分達のことばかり考え生徒達のことを考えない。

 

 

 

あの異様な空気の中で試合して負けて帰ってきた子達の想いはどこにぶつけたらいいの?

 

 

旭川志峯の選手関係者、広島予選で敗れた高校全てが可哀想。

 

 

 

顔と名前全国に晒して辞退って、考えられる選択肢の中で最悪のシナリオなのでは

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校長の3つの判断ミスとは?

広陵高校の甲子園出場に関して、責任の所在は校長にあります。

 

そして世間で言われているように、今回校長は大きな判断ミスをしたと思います。

判断ミスと思われる点は以下の3つ。

 

① コンプライアンスの重要性が年々高まる中、いじめ問題への対応を誤った

 

校長は野球部の体質に問題があるとは思わなかったのでしょうか?

 

高野連からは「厳重注意」の処分だけということでしたが、そもそも堀正和校長は高野連の副会長でもあります。

 

自分で自分の処分を決めたようなものだと思われてもしょうがないし、甘い処分ですよね。

 

② SNSの拡散力と影響力を無視した

 

甲子園が開幕する直前に、被害者の生徒の保護者がSNSで暴行事件を投稿。

 

トレンド入りするほど拡散されたのにすぐに手を打たなかった(甲子園を辞退しなかった)のは、やり過ごせると思ったからでしょうか?

 

SNSの力を見くびっているとしか思えません。

 

③甲子園辞退のタイミングと理由

 

1回戦で勝利を収めてから辞退を発表し、辞退の理由が「誹謗中傷や寮への爆破予告から生徒らを守ることが最優先」。

 

このあたかも被害者であるような言いぐさをしているのは、世間の空気を全く読めていないからではないでしょうか?

 

世間で批判されているのは、暴行事件を軽く扱い被害生徒の人権を無視しているかのような広陵高校の姿勢なのに、「生徒らを守ることが最優先」などというセリフは限りなく空々しく聞こえます。

広陵高校の辞退が遅すぎた理由

校長の甲子園辞退が遅すぎたのは、時代と世間の空気を読めていなかったのが一番の理由かもしれません。

 

校長の堀正和氏は現在63歳前後だということです。

 

学校の最高責任者であり管理職ですから、危機管理能力も持ち合わせているべき立場です。

 

時代の空気も世間の空気も読めないというのはまさに命とりになりますね。

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まとめ

学校でのいじめが社会問題化していて、自ら命を絶つ子どももいる時代、世間は学校側の対応の仕方に敏感です。

 

さらにネットの拡散力は凄まじく、情報は一瞬で世界を駆け巡ります。

 

被害者の生徒の親がSNSで暴行事件のことを告発したことは、学校側にとっては予想外のことだったかもしれませんが、その時が大きな分岐点でもありました。

 

騒動になることを見越して甲子園出場を辞退していたら、加害者の生徒が特定されネットに晒されたまま、試合する姿がテレビで放映されることはなかったでしょう。

 

現在のように学校の評判が地に落ちることもなかったと思います。

 

一回戦で広陵高校に敗退した旭川志峯や広島県内の予選で戦った高校生たちの失望感も計りしれません。

 

 

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