「注釈付きS席って、ハズレなの?」
B’zのチケットが当たった!と喜んだのも束の間、注釈付きS席と聞いて不安になる方も多いのではないでしょうか。
とくに東京ドーム公演のような大規模ライブでは「注釈付き=見えにくい」というイメージがつきまとうもの。
この記事では、
・注釈付きS席が実際どうなのか
・なぜそのような席が用意されているのか
・ライブを楽しむために知っておきたい注意点
など丁寧に解説していきます。
注釈付きS席ってどんな席?
まず最初に確認しておきたいのは、「注釈付きS席」とは何か、です。
公式にも明記されている通り、注釈付き席は
のこと。つまり、ステージ全体の見通しが良くない代わりに、比較的取りやすい価格や応募枠で提供されるのが特徴です。
では、なぜそんな席が存在するのでしょうか?
それは、ドーム会場の特性に関係しています。
東京ドームのような大規模な会場では、ステージを360度囲むように客席が設けられていることが多く、どこからでも音は届きますが、視覚的な制限があるエリアも生じます。
・機材の真横
・ステージの背後
・花道の死角
などがその典型です。
こうした座席は「機材や演出の都合で一部が見えにくいかもしれませんが、それでもよければお安く・広くご案内します」という意味で、注釈付きS席として案内されます。
楽しめない?気になる“見え方”
実際にSNSなどで「注釈付きS席」で参加した人の声を調べてみると、評価は一様ではありません。
「全然見えなかった」
「メンバーの顔が機材で隠れていた」
という声がある一方、
「意外と良かった!音も迫力あった」
「ステージ裏からの演出が新鮮だった」
という声も。
ポイントは、「どこまでを期待するか」です。
もしあなたが「最前列でメンバーの表情を細かく見たい」「照明演出の全体像を楽しみたい」といった映像的な完璧さを求めるなら、注釈付きは不向きかもしれません。
でも「生の音を浴びたい」「ライブの空気を感じたい」「会場で同じ時間を過ごすことに意味がある」と思う方には、十分に楽しめる座席です。
また、FYOPツアーでは、演出面にも工夫が見られ、ステージ全体を意識したパフォーマンスが展開されています。
たとえ視界が部分的に遮られていても、B’zらしいライブの熱量は十分に伝わるよう設計されています。
「ライブを楽しむ」という視点
注釈付きS席だからといって「ライブを楽しめない」と決めつけるのは早計です。
注釈付きでも視界の制限は部分的で、ステージの全貌を想像しながら音に集中する楽しみ方もあります。
また、東京ドームという巨大空間ならではの音の響きや一体感は、どの席でも共通して感じられます。
さらに、FYOPツアーではB’zが原点回帰を掲げており、バンドのグルーブ感やシンプルな音作りが際立つ演出が特徴。
大きなスクリーンや特殊効果に頼らない“音楽そのもの”が主役の構成なら、むしろ音の迫力がダイレクトに伝わる注釈付き席が「通な席」として機能する場面すらあるかもしれません。
どう受け止めるかで、体験の意味は大きく変わってきます。
注釈付きS席も“あなたのライブ”になる
注釈付きS席は、確かに見えにくさというデメリットを抱えた席です。
でも、その分だけ近くにいる“熱いファン”たちと一緒に盛り上がれる密度の高い空間でもあります。
どの席でも、ライブは一度きり。
その時間をどう感じ取るかは、座席以上に「自分の気持ち次第」とも言えます。
「見えにくかったけど、最高だった」
そんな感想も珍しくないのが、ライブの奥深さです。
せっかく当たったチケット。
不安よりも、“今しか味わえない瞬間”を、どう楽しむかに意識を向けてみてください。
注釈付きS席だとしても、それは“あなただけのライブ体験”として、きっと心に残る時間になるはずです。