歌舞伎俳優の市川猿之助（いちかわ えんのすけ）被告（47）の初公判が20日、行われました。
検察側は懲役3年を求刑。
弁護側は「強い悔悟と猛省、生きる意思を示している」として執行猶予付きの判決を求めました。
判決は11月17日に言い渡される予定ですがこの結果に世間では
「刑が軽すぎるのではないか？」
という声が多数集まっているようです。
市川猿之助の罪が軽すぎる？
猿之助被告は５月１７日、東京都目黒区の自宅で多量の睡眠薬をすり潰してコップに入れて水に溶かし、
父親の段四郎（本名・喜熨斗弘之）さん（当時７６歳）と母親の延子さん（同７５歳）に渡して飲ませ、
自殺を手助けしたとして「自殺ほう助罪」に問われています。
しかし自殺ほう助だとしても二人の人間が亡くなっているわけですから、
懲役3年の執行猶予付きは甘いのではないか？という声が多いのです。
・この件は自殺ほう助というよりも殺人なのでは？
・自分の両親を殺害しておきながら、刑を免れようなんて許されるはずがない。
・これ、同じことを歌舞伎役者ではなく普通の会社員がやった場合でも、同じ求刑になりますか？
・一般人なら、徹底的に殺人罪での立件で動く事件だけど、警察、検察、マスコミにいたるまで、不可解なほど最低限の動きしかしていない。
・歌舞伎役者だとこんなに甘い裁判になるんか？政治力？
・偽装殺人が増えそう。ムショにぶち込まないのはちょっと信じられない。
・親殺しという大罪を犯しているのにテレビ局の扱い方が緩過ぎて違和感を感じる。歌舞伎という業界への忖度か？ジャニー喜多川事件と同類の気配がする。
そもそもこの事件は不可解な点が多いままです。
・なぜ「歌舞伎界にいられなくなる」と心中を決めた猿之助被告が1人生きていて、「許されるなら歌舞伎に関わっていきたい」などと言っているのか?
・なぜ自殺に使った薬のゴミとビニール袋が見つかっていないのか？
・10錠飲ませたという向精神薬の致死量との大きな差
そして懲役3年という罪の軽さ。
この罪の軽さに関しては
・上級国民だから？
・忖度？
・政治力？
という声がありますが、本当のところはわかりません。
※ちなみに「くら寿司」の醤油差しペロペロ事件の被告が懲役3年、執行猶予5年です。
人二人が亡くなっているのに、ペロペロ事件と同じとは解せませんね…。
セクハラ疑惑はどうなった？
もともとこの一家心中事件は、猿之助被告が自身のセクハラ・パワハラ疑惑が報道されることを知り、「死んで生まれ変わろう」と家族で話した結果だということでした。
ところがそのセクハラ疑惑の方はその後どうなっているのか、はっきりしていません。
事件のきっかけになった以上、セクハラ疑惑も法廷で追及されてしかるべきだと思うのですが…。
週刊誌で猿之助被告による過剰な性的スキンシップなどセクハラ、パワハラ疑惑が報じられた後、
猿之助被告の所属事務所「ケイファクトリー」は5月23日、公式ホームページで
弊社管轄の現場において、そのような事実は現在出てきておりません。
今後は弊社管轄内の関係各社現場に関しましても慎重に調査を進めていく次第です。
と報告し、ハラスメント疑惑を明確に否定しています。
歌舞伎界のセクハラはジャニーズ以上
しかし歌舞伎界の〝性の闇〟はジャニーズ以上とも言われています。
猿之助被告の「セクハラ」は男性に対して行われていたようなのです。
プロデューサーであり脚本も手掛け、演出もこなす猿之助被告の存在は絶大。
そんな影響力と権力が彼の暴走を加速させていたのかもしれません。
セクハラの内容
・キスや猿之助との入浴の強要、体を弄んだり、ベッドに誘われる
・パワハラにセクハラを上乗せしたような行為は日常茶飯事
「猿之助の喜び組」というものも存在していたようで、
猿之助の“行為”を受け入れ、頻繁に猿之助のパーティーに顔を出し、
そうすることで興行でいい役柄に抜擢されたり、仕事をもらったりするのです。
悩みながらやむを得ず猿之助被告を受け入れていた人もいるようですが、
拒否した人の末路を見ると、苦悩を抱えたまま、声を上げることはできないという悲惨な状況のようです。
手口がジャニーズ事件に酷似
猿之助被告の男性への「セクハラ疑惑」は、手口や構図が、旧ジャニーズ事務所の創業者・故ジャニー喜多川が引き起こした事件に酷似していました。
ただ、猿之助被告の場合は成人男性へのセクハラ疑惑で、少年などを対象にしたものではないようです。
坂東玉三郎が訴えられる！？
歌舞伎界にも少年の被害者がいます。
女形として人気だった五代目坂東玉三郎が、19歳の元弟子の男性と彼の母親からセクハラで訴えられたのです。
元弟子の男性は13歳で玉三郎に弟子入り。
直後から「添い寝の強要や、下半身を触られるなど精神的な苦痛を強いられた」として1200万円の損害賠償を求めていました。
原告の男性が録音したとするテープなどを証拠として提出。
玉三郎側は訴えを全面的に否定していたようですが、最終的には示談に応じたようです。
その美貌で「玉さまブーム」を呼び、2012年には人間国宝にも認定された玉三郎。
彼がそんなことをしていたとは…。
歌舞伎界の〝性の闇〟はジャニーズ以上に根深いものがありそうです。
