お笑い芸人の街裏ぴんく(まちうら ぴんく)さんは、1985年生まれ、大阪府堺市出身の38歳。
本名は島谷洋平。トゥインクル・コーポレーション所属。
身長178cm、体重110kgの大きな身体とコワモテな風貌は「街で絶対に絡まれない」と本人もおっしゃっている通り、パッと見はちょっと怖くて胡散臭い感じです。
少なくとも38歳にはとても見えません…。
街裏ぴんくさんは27歳の時にお笑い芸人を目指して大阪から上京。
面接やオーディションを受けては落ち、一時はお笑いとは関係がない悪役俳優専門事務所に所属していたこともあるそうです。
しかし今や不遇の時代を乗り越え、多くの人に注目され、「大ブレイクが来る。」と言われているんです。
街裏ぴんくさんとは一体どんな芸人さんなのか?
芸風や評判、今の人気についてまとめてみました。
街裏ぴんくは天才芸人!?
芸歴19年の苦労人である街裏ぴんくさんですが、2018年の時点で放送作家の鈴木おさむ氏から「第二のタモリ、第二の鶴瓶」と高い評価を受けており、笑福亭鶴瓶、メイプル超合金のカズレーザー、バナナマンなども同様にその実力を認め讃えています。
同業者や業界内で「天才」と呼び声高く、ファンも多いようです。
そんな玄人受けする街裏ぴんくさんは2022年、「Be-1グランプリ2022」(芸歴11年以上のピン芸人の頂点を決める)で優勝。
以来、ジワジワと人気を伸ばし、ここのところ開催されている「街裏ぴんく漫談独演会」は満員御礼、チケットはすべて完売状態。
今、お笑い界が大注目している芸人、それが街裏ぴんくさんなのです。
新ジャンル「ウソ漫談」が大ウケ
「ウソ漫談家」と呼ばれている街裏ぴんくさん。
本人は「地に足の付いたファンタジー漫談」と説明しているのですが、要するにフィクションをもとに創り出した「架空漫談」で、ネタの初めから終わりまでボケ通し、すべて嘘のはずなのにまるで真実のように語れる街裏ぴんくさんの巧みな話術で、観る人は唯一無二のファンタジーな世界に引き込まれるという新しい形の漫談です。
エピソードトークのように語られるネタはリアルな固有名詞がちりばめられ、「ありそうでありえない話」という、絶妙なラインを保ったまま進行し、観客は奇想天外な世界に連れ去られ、まるで奇妙な夢でも見ているかのよう。
芸風の確立
ウソ漫談の芸風が定まるまで、迷走していた街裏ぴんくさん。
芸風を確立したのは、現事務所、トゥインクル・コーポレーションに所属した2014年ごろのこと。
街裏さん曰く、
「もともと “ウソ漫談” も少しやっていたんですが、まったくウケませんでした。
ところがそのとき、年に240本作ったネタのひとつ『ホイップクリーム』に手応えを感じたんです。あそこからですね」
↑ 漫談「ホイップクリーム」
52,119 回視聴 2017/07/12
:富山県小矢部(おやべ)市にある、(※)ホイップクリームに舌を突っ込んで舐めることのできる施設 を訪れた話
(※架空の施設です。念の為)
人間にしかできない芸当
街裏ぴんくさんが展開するダイナミックな架空の世界。
それは奇想天外ながらもどこか懐かしく温かいのは、街裏ぴんくさんがこれまで生きてきた中での心象風景が源泉になっているからでしょうか?
今流行りのAI(人工知能)などには創造できない世界ですね。
もっともお笑いのネタを作ること自体、AIには無理な話かもしれません。
笑いというのはまさに、人間がロボットとは違うということの証明のようなものですよね。
漫談家と観客が共有する架空の世界
街裏ぴんくさんが創造する架空の世界は、その発想力もすごいのですが、観客の心を掴んで離さない、その話術も天下一品なのです。
彼の漫談を聞いていると、不思議な感覚になります。
色や音が浮かび上がってきて、脳内で映像が流れてくるようなイメージというか、実際に頭の中に情景が浮かんできて、リアリティがあるんですよね。
なので観客は作り話だとわかっていながらも、あまりのリアリティに本当の出来事のような気がしてきてなぜか爆笑してしまう。
そこが街裏ぴんくさんの漫談の醍醐味でしょうか。
街裏ぴんく大ブレイクの兆し
19年の芸歴の中、テレビに出演した経験はまだ数えるほどしかない街裏ぴんくさん。
それでも口コミなどでプチブレイクしているのはすごいことだと思います。
上記の動画 漫談「ホイップクリーム」に寄せられたコメントを見ると、数年前からすでに高い評価を受けていたようです。
●毎度所在地の設定が絶妙すぎるこの人
●これほんま好きやし幸せな気持ちなる
●嘘話やのにリアリティがえぐい
●ホントに面白い! こんな芸人見たことないw
●前人未到の漫談を見ました!!笑ったァ!!面白い芸人さん見つけると人生が豊かになりますね!嬉しい
●ヤバい!めちゃくちゃオモロイ!
●なんでこんなにリアリティを感じるんだろう? 不思議w
●はーーー面白い。腹の底から笑いました。ライブ行きたい。
●白いホイップクリームに、黄色いハイエース、赤いランドセル、漆黒なオチ。最高やな。
●これ、何十回も見てます。 好きな音楽とか名作の映画を再生する感覚です。
通常の漫談とは一線を画す「ウソ漫談」という、新しい笑いのジャンルを引っ提げて現れた街裏ぴんくさん。
街裏ぴんくさんが編み出す架空の世界がクセになり、もう一度浸りたいと中毒になる人が急増中のようです。
大ブレイクする日も近そうですね。
その時を楽しみにしています。
おまけ
↓おすすめ動画 「辺巻のおばちゃん」
8,669 回視聴 2023/02/08