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人気ガールズバンド「SHISHAMO」が、2026年6月をもって活動を終了することを発表しました。
突然のニュースに驚いたファンも多いようです。
一体なぜSHISHAMOは活動に終止符を打つことを決めたのでしょうか?
そして、「解散」ではなく「完結」という言葉を使ったSHISHAMO。
この言葉に込められた意味とは何なのでしょうか?
目次
SHISHAMOが「活動終了」を発表!
2025年9月27日、人気ガールズバンド・SHISHAMOが「来年6月をもって活動を終了する」と公式に発表しました。
【SHISHAMOから大切なお知らせ】
2025.09.27
SHISHAMOを応援してくださっている皆さまへ
SHISHAMOは、2026年6月13日・14日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)でワンマンライブを開催します。
そして、そのライブをもって、SHISHAMOは活動を終了します。
SHISHAMOというバンドは私達にとって言葉では言い表せないほど大切なものです。
だからこそ、いつか活動を終えるその時まで、SHISHAMOがSHISHAMOとしてあるべき姿であり続けることを全うするんだという強い想いを持って、これまでずっと活動を続けてきました。
2024年の初夏、松岡から「これからの自分とSHISHAMO」についての話があり、それを受けてバンドとしてどこに向かっていくべきかを考えました。
その中で、「SHISHAMOの完結に向かって歩いていこう」という想いに至りました。
この3人のSHISHAMOがとても好きです。
今年に入ってからは吉川の体調不良など、時には困難なこともありましたが、これまでSHISHAMOとしてブレることなく唯一無二の音楽、活動を続けてくることができたという自負もあります。
SHISHAMOの終わりについて考えた時、真っ先に思い浮かんだ場所が等々力でした。
何度も願ってきたあの場所でのライブをみんなと叶えたい。
そして最高に楽しいSHISHAMOの最期の日にしたい。
一緒に泣いて、笑って、最高の思い出を作りましょう!!!
等々力で待ってます!!!
SHISHAMO
この発表を受けて、「解散してしまうの?」「なぜ今このタイミングで?」といった驚きと戸惑いの声が多く寄せられています。
しかし、公式コメントにおいては一貫して「解散」という表現は使われていません。
その代わりに使われたのは、「活動終了」や「完結」という言葉。
これは単なる表現の言い換えではなく、SHISHAMOならではの終わり方を意識した特別な選択といえるでしょう。
バンドの歴史をたどると、SHISHAMOは2010年に結成されて以来、10年以上にわたり精力的に活動してきました。
ヒット曲を数多く世に送り出し、特に若い世代から根強い支持を集めてきた実力派バンドです。
一方で、メンバー自身も30代を目前にし、それぞれの人生と真剣に向き合う時期に差しかかっていたのではないでしょうか。
“解散”ではない理由とは?
「解散」という言葉は、しばしばトラブルや不仲などネガティブな要因による終焉を想起させます。
それに対し、「完結」という表現には、“自分たちの手で物語を締めくくる”という前向きで能動的なニュアンスが込められているのです。
SHISHAMOが選んだのは、まさに自分たちらしい幕引き。
ファンとしては寂しさもありますが、納得をもって見届けたいところではないでしょうか。
活動終了のきっかけは松岡彩の発言?
SHISHAMOが活動終了という大きな決断に至った背景には、ベースの松岡彩が語った「これからの自分とSHISHAMO」についての率直な想いが存在していたようです。
この言葉を機に、真剣に話し合いを重ねていったメンバー3人。
10年以上にわたる活動のなかで、互いに異なる未来を思い描くようになっていたのかもしれません。
表面的には順風満帆に見えていたバンド活動ですが、日々の積み重ねのなかでは個々人の人生の変化が避けられなかったのでしょう。
メンバーの思いと方向性の一致
3人が出した結論は、「この形のSHISHAMOを完結させる」という選択でした。
つまり、今回の活動終了は突然の解散や消極的な撤退ではなく、自分たちらしい終わり方を選ぶための前向きな決断なのです。
実際に公開された公式文書にも、「これまでを大切に閉じたい」という誠実な姿勢が表現されています。
SHISHAMOは最後まで、SHISHAMOらしいかたちで幕を下ろすことを選んだと言えます。
具体的な理由の推測
SHISHAMOらしいかたちでSHISHAMOの物語を完結させるのはわかりました。
しかしその完結の、具体的な理由は何なのでしょうか?
SHISHAMO本人たちも、これといった明確な理由を提示するのは難しいのかもしれません。
そこををあえて深堀りして、5つの理由を推測してみました。
仮説1: メンバーのライフステージの変化
メンバーの結婚やプライベートなライフイベントが、バンド活動の継続に影響を与えた可能性。
たとえば、宮崎朝子さんは2022年に結婚を発表し、松岡彩さんもパートナーシップを公表しています。
こうしたライフステージの変化が、バンド活動よりも個々の生活や新たなキャリアを優先する動機になった可能性があります。
仮説2: 音楽的志向の違いやクリエイティブな限界
メンバー間で音楽的方向性や創作に対するビジョンが徐々に異なり、バンドとしての統一感を維持することが難しくなった可能性。
SHISHAMOは青春や恋愛をテーマにした率直な歌詞とポップなサウンドで知られていますが、メンバーの成長に伴い、新たな音楽的挑戦や個々の表現を追求したいという思いが強まった可能性があります。
仮説3: 吉川美冴貴の体調不良の影響
2025年2月に吉川美冴貴さんが体調不良によりライブ活動を休養したことが、バンド全体の活動継続に影響を与えた可能性。
ドラマーとしての役割が大きく、彼女の健康状態がバンドの将来計画を見直すきっかけになったかもしれません。
仮説4: 音楽業界の環境変化への対応
音楽業界の変化(例:ストリーミングサービスの台頭、ライブ市場の縮小、ガールズバンドの苦境)が、SHISHAMOの活動継続に経済的または精神的な負担を与えた可能性。
インディーズからメジャーに移行しつつも、長期的な活動の持続可能性に課題を感じたのかもしれません。
仮説5: バンドとしての目標の達成感
SHISHAMOが10年以上の活動で掲げていた目標を達成し、バンドとしてやり切ったという達成感から「完結」を選んだ可能性。
ラストライブを地元・川崎の等々力で開催することは、バンドの物語を美しく締めくくる意図を反映しているのかもしれません。
まとめ
SHISHAMOが「解散」ではなく「完結」や「活動終了」といった言葉を選んだ背景には、ファンへの敬意が込められていると考えられます。
仮に「解散」という表現を使っていたら、「不仲になったのでは?」「トラブルがあったのでは?」といった憶測や誤解を生んでしまう可能性があったでしょう。
これまで積み重ねてきた歩みが、不要にネガティブに受け取られてしまうことは避けたかったはずです。
その中でSHISHAMOが選んだのは、あくまで前向きで自分たちらしい終わり方。
その象徴ともいえるのが、「完結」という言葉です。
この表現には、「SHISHAMOという物語を、自分たちの手で閉じる」という穏やかで誠実な意思が込められているように感じます。
ただ立ち去るのではなく、感謝と敬意をもって幕を引く——まさにSHISHAMOらしい姿勢です。
実際、SNS上では多くのファンが「寂しいけれど、SHISHAMOらしい終わり方で納得した」「解散じゃなくて完結なのが泣ける」といった声をあげています。
今後、メンバーそれぞれがどんな道を歩むのかはまだ分かりません。
けれど、SHISHAMOとして迎える“最後のステージ”は、きっと温かく前向きで、彼女たちらしい締めくくりになるに違いありません。