お笑いコンビ・アンガールズの田中卓志さん(46歳)がご結婚されました。
お相手は30代の一般女性で、2023年1月1日にプロポーズ、22日に婚姻届を提出されたそうです。
アンガールズは広島出身の高身長お笑いコンビ。
田中さんは身長188cm、もう一人の山根さんは180cmあります。
身長は高いけれど痩せすぎのガリガリということで、お二人がアンガールズとして世に出てきた時は圧倒的なキャラの強さで注目されていました。
2002年のデビューから21年。
山根さんの方は2013年にすでに結婚されていて、お子さんもいらっしゃいます。
長い間独身を貫いてきた田中さんもついにこの度ご結婚ということで、田中さんは祝福の嵐に包まれています。
アンガールズ田中結婚で祝福の嵐!
しかし様々なタレントさんの結婚報告を見てきましたが、これほど周囲に祝福され温かい声をかけられる方も珍しいのではないかと思います。
田中さんご自身が、結婚発表後の周囲の反響をラジオ番組で語られていました。
田中:人生でこれほど祝福されたことないなってくらい。
もうね、業界の人には「おめでとうございます」ってまず言われて、番組から「こちらどうぞ」ってお祝いとかも。
山根:うんうん。お祝いね。
田中:そんで、スーパーとかに行ってもさ、レジのおばちゃんに「あら。田中さん、おめでとう! 応援してるからね!」って。
山根:お~、いいじゃん、いいじゃん。
田中:そんで、信号待ちしてたらさ、信号待ちで止まったバイクのおっちゃんに、「あれ? 田中くん! 結婚おめでとう!」って。街のスターよ! キャプテン翼みたいな、街中が大騒ぎになるくらい祝われたんだけどさ。
山根:あははは(笑)。
(「オールナイトニッポンPodcast
アンガールズのジャンピン」:2月9日放送)
芸能界のみならず、街中から多くの祝福を受けて嬉しかったという田中さん。
こんな風に一般人の方からも親しみを込めて祝福の声をかけられるというのは、田中さんのキモかわいいと言われているキャラのせいでもあるのでしょうが、テレビでおなじみだった田中さんのお母さんの影響も少なからずあるのではないでしょうか?
亡き母三枝子さんはお茶の間の人気者だった
今は亡き田中さんのお母さんの三枝子さんは、田中さんの母としてテレビのバラエティー番組やトーク番組にたびたび出演されていました。
三枝子さんは広島在住の元看護師。
テレビ出演に関してはもともとあまり乗り気ではなかったらしいですが、自分が出演することが息子のためになるのならと、言わば「一肌脱ぐ」ような形でオファーを受けるようになったようです。
今から数十年前、三枝子さんは、田中さんが広島大学を卒業後親に相談なく芸人を目指し上京したことを嘆き悲しんでいたそうです。
そんな三枝子さんが芸人になった息子とともにテレビに出演しお茶の間の人気者になるなんて、田中さんはもちろんですが当人の三枝子さんも、想像もしていなかったのではないでしょうか。
人生って本当にわからないものですね。
三枝子さんは番組の企画にNGを出さないということでスタッフ受けがよく、多い時は平均して月1回はテレビ番組に出演していました。
どんな企画でもNOと言わない三枝子さんにスタッフは、どこまで番組の無茶振りを引き受けてくれるか?と思ったかどうかはわかりませんが、素人の三枝子さんにとっては厳しい企画も多かったようです。
実際に三枝子さんは番組の中で、出された昆虫のタガメを食べたり、宴会芸のどじょうすくいを披露したり、パンスト相撲にもチャレンジしたというから驚きです。
熱湯風呂にも挑戦し、ビキニの水着でのグラビア撮影(!?)までこなし(←当時62歳)、そのビキニの上の部分を脱がされそうになった時には田中さんが走って行って、「お母さん、何してんのよ!」と止めたそうで、三枝子さんは「(水着姿)どう?」と、嬉しそうに笑っていたとか…。
そんな風に果敢に何でも挑戦する三枝子さんは視聴者に驚きと笑いを提供し、その面白く飾らない性格にファンも多かったといいます。
そして多くの人の心を動かし評判となり、今でも伝説のように扱われているのがバラエティ番組の“芸人の母の手作り弁当対決”という企画でのエピソードです。
三枝子さんが作ったお弁当が、「冷凍食品が入っていて愛情が感じられない」と酷評を受け、最下位になってしまったのです。
冷凍食品のことを軽くディスられた田中さんはマジ切れして
「うちのお母さんは看護師でずっと忙しかったのよ!三交代でさ、一生懸命やってる中で作るんだから冷凍食品も入ってくるわけよ!」
「これをずっと食べてきて育ったんだからさ俺は!」
と大声で母親をかばいます。
最初はニコニコしていた三枝子さんも、田中さんの憤りぶりに思わず涙…。
両手で顔を隠してしまいます。
母をかばう息子とそれを見た母の涙。
お弁当対決で戦った他のお母さんたちもこの母と息子の様子を見て皆もらい泣きしてしまって、それを見ているとこちらまで目に涙が滲んできてしまうんですよね。
なんだかこれを見ている人全員の心が一つになったようで、胸がジーンと熱くなりました。
●涙止まらん。まじで良い親子。良い息子だし、こんな息子に育てたお母さんがどれだけ素敵な母親かが分かる。
●空気崩しすぎずにお母さんを庇うって、なんかもう、かっこよすぎるわ プロとしても、人間としても
●お母さんの苦労を分かってて、その上でおいしいおいしいって食べる姿に他ママたちも貰い泣きしてるのが本当泣ける
●お母さん亡くなる前に『ありがとう』って伝えることが出来なかったと後悔していたけど、色んな場面で『ありがとう』という気持ちはお母さんに伝わってると思う。
●田中がこんなに優しく育ったのもきっとお母さんのおかげなんだよなぁ…
●空気を乱さず、笑いに変えて更に感動させることが出来る田中すげえな
●息子がこんなふうに言ってくれたら泣いちゃうよね。本当に人として尊敬できるし、かっこいい。
●本当に男として、息子としてかっこいいよ田中さん 結婚おめでとう、幸せにね
●結婚おめでとう田中さん お母さんをこれだけ大切に出来て優しい素敵な男の人の結婚だから嬉しい
(動画のコメント欄より引用)
亡き母三枝子さんの最期のメッセージが泣ける…。
三枝子さんは2021年、残念ながら69歳という若さで病気でお亡くなりになり、田中さんは1年以上経ってから母の死という事実を公表されました。
時間が空いたのは、あまりにも急な別れで気持ちの整理がつかなかったことと、三枝子さんは一般人なので『言わなくてもいいかな』という気持ちもあったそうです。
しかしロケ先などで「お母さんのファンよ。」「元気にしてる?」などと聞かれることがあり、嘘をつくのは違うと思い、別れを公にすることにしたということです。
三枝子さんが残したエンディングノート
三枝子さんが病気になってから書き綴っていたエンディングノートというものがあり、その中に田中さんに向けて書かれたメッセージがあったそうです。
早く結婚して家庭を作ってください。
1人だとゴミ屋敷でどうしているか心配です。
仕事は程々にして家に帰ってきんさい。
田舎もいいですよ。
ありがとう
三枝子さんは田中さんがなかなか結婚せず、ずっと独身でいることを気にかけていたんですね。
母親としての深い愛情が伝わってくるような、温かさ溢れるメッセージですが、最後に記された「ありがとう」に、全ての気持ちが凝縮されているような気がします。
田中さんもお母さんが病に倒れた後、「ありがとう」を言いたかったけれど、それを言ってしまうともう最期みたいになってしまうから、余命が少ないことは知っていても言えなかったそうです。
永遠のお別れの後で、お母さんからの「ありがとう」のメッセージを受け取って、田中さんは涙なしには読めなかったことでしょう。
だけどお母さんの天からの願いが通じたのか、その後すぐに田中さんは良縁に恵まれ、結婚という運びになり、本当に良かったですね。
田中さんは結婚したことを三枝子さんの墓前に報告したそうです。
まとめ
田中さんが本人も驚くくらい多くの人々に結婚を祝福されるのは、お母さんの三枝子さんが何度もテレビに出演し、息子のために頑張っていた姿が皆の心に残っているからではないでしょうか。
お茶目で面白く、時には息子をディスることも辞さず、番組を盛り上げようとしていた三枝子さん。
その根底には息子への深い愛があり、母親という唯一無二の有り難い存在に心打たれた人は大勢いるはずです。
69歳と早すぎる年齢で三枝子さんは天国に召されてしまいましたが、晩年は息子のために何度もテレビ出演し、ファンができるほど活躍した三枝子さん。
充実した素晴らしい人生だったのではないでしょうか。
田中さんが結婚できたことを、天国できっと喜ばれていることと思います。
田中さんがこれからもますますご活躍されますように、私も陰ながら応援したいと思います。