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暮も押し迫った2024年12月29日、韓国の空港で181人が乗った旅客機が胴体着陸して炎上する事故がありました。

 

乗客全員と乗員あわせて181人のうち179人の死亡が確認されましたが、乗員2人が救助されました。

 

事故の映像を見ると航空機は壁に激突し一瞬にして激しく燃え上がっており、とても脱出することなど不可能だった事がわかります。

チェジュ航空事故映像

NHKNEWS

 

しかし生存者が2人いました。しかも命に別状はないようです。

このような大事故で生存できるというのは奇跡に近いと思います。

 

生存者は2人とも客室乗務員だったとのこと。

やはり日頃から事故に対するトレーニングを受けていたからなのでしょうか?

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チェジュ航空事故の生存者2名は乗員

チェジュ航空の事故は12月29日午前9時3分ごろに発生。

消防が初期消火を終えたのが午前9時46分頃で、その際に機体尾翼(後部)側から負傷者2人を相次いで救助。

救出されたのは20代の男女の客室乗務員でした。

チェジュ航空 事故画像

BBC NEWS JAPAN

 

驚くべきことに、救助された時点で2人とも意識があったことが報告されています。

乗務員の1人は「着陸したようだったが記憶がない」と述べたと報じられています。

「片方のエンジンから煙が出て爆発した」と消防本部に供述したことも確認されています。

 

現時点では2人の具体的な容態についての情報は公開されていませんが、意識があり話せること自体がすごいと思います。

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2人はどのようなトレーニングを受けていた?

あの大事故で燃え盛る炎の中、この客室乗務員の2人が生き残ったのは偶然なのでしょうか?

それともトレーニングの賜物?

 

2名の客室乗務員は通常のキャビンアテンダント訓練を受けていたと考えられます。

 

一般的なキャビンアテンダント訓練

1.安全訓練(セーフティトレーニング)
・緊急時の対応手順
・機内の安全設備の使用方法
・緊急脱出訓練
・消火訓練

2.救急医療訓練
・応急処置
・心肺蘇生法(CPR)
・AEDの使用方法

3.サービストレーニング
・機内サービスの手順
・接客マナー
・特別な支援が必要な乗客への対応

4.機内設備の知識
・各機種の特徴と設備の位置
・機内システムの操作

5.コミュニケーション訓練
・乗客とのコミュニケーション
・クルー間のコミュニケーション
・緊急時のアナウンス

 

これらの訓練により、客室乗務員は緊急時に冷静に対応するための知識とスキルを身につけています。

 

生存した2名の乗務員は、この訓練で学んだ知識と経験を活かして、危機的状況を乗り越えることができたのかもしれません。

 

訓練では機体後方での生存率が比較的高いことも教えられているようで、この知識が彼らを助けた可能性もあります。

 

ただ、この2人以外にも乗員は4人いました。

2人だけが生き残ったのは偶然なのでしょうか?

それともやはり日頃の訓練が紙一重のところで生死を分けたのでしょうか。

日本航空123便墜落事故も生存者に客室乗務員

そういえば日本の航空史上最悪の事故と言われる日本航空123便墜落事故(1985年)も、死亡者数が520名という悲惨な事故でしたが生存者数が4名いました。

 

全員女性でしたが、そのうちの1人は日本航空の客室乗務員の落合由美さんでした。

 

そしてこの4人が4人とも機体の客室後部に座っていたのです。

 

墜落時に機体後部が分離し斜面を滑落しながら減速したため、他の部分に比べて衝撃が小さかったことが奇跡的な生存を可能にしたと言われています。

まとめ

チェジュ航空事故は、空港で胴体着陸していたのにスピードを制御できず柵に激突、炎上してしまった悲惨な事故でした。

年末年始を家族や友人と過ごそうとしていた人も多かったでしょう。

179人もの人が亡くなってしまいましたが、2人の客室乗務員は助かりました。

 

今回の事故もそうですが、航空機事故の場合、生死を分けるのは運としか言いようがありません。

 

しかし客室乗務員のように常に事故を想定して訓練している人たちは、その知識と経験から紙一重のところで助かる確率が少しだけ上がるのかもしれません。

 

航空機の事故は一般的に後部座席の方が助かる確率は高いとも言われています。

 

まだ事故の根本的な原因はわかっていませんが、事故原因を究明してこのような悲惨な事故は二度と起こさないようにしてほしいです。

 

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