可愛いペットロボットに惹かれてネット通販で衝動買い——そんな経験、ありませんか?
でも「代金引換しか選べない」「到着日時も不明」「キャンセル方法が不明確」…と、注文後に不安が押し寄せてくることも。
しかも問い合わせ先がLINEのみ、メールは届かず、書かれている日本語もどこかおかしい…。
もしかしてこれって、詐欺なの?それともただの海外通販?
今回は、そんな“不安系ネット通販”に巻き込まれたときの心理と対処法を、丁寧に解説します。
注文後に不安がよぎる理由
ネットショッピングは便利ですが、「安くて可愛い」には裏があることも。
「ペットロボットを購入したのにキャンセルもできず、問い合わせ先も不明瞭」という状況に陥ってしまえば、不安を感じて当然です。
実はこのようなサイト、最近増えてきています。
一見すると日本語で書かれていても、よく読むと翻訳が不自然だったり、連絡手段が限定されていたり。
つまり、「普通の通販と何かが違う」と直感的に感じるのは、消費者としての感覚が正しいということなのです。
よくある詐欺通販の特徴とは?
こうした怪しい通販サイトには、いくつか共通点があります。
・支払い方法が「代金引換」のみ
クレジットカードを使わせないのは、後々の返金トラブルを避けるためです。代引きは拒否されにくく、商品が届けばお金が手に入ります。
・注文確認メールが来ない、またはメールが送信できない
一方向的な連絡しかできないことで、購入者が後から抗議しづらくなっています。
・LINEだけのサポート、または返信がない
多くの詐欺サイトは、カスタマーサポートにLINEを使いますが、途中でブロックされたり、定型文しか返ってこなかったりします。
・日本語が不自然
「こちらはキャンセルできません」「ご理解ありがとうございます」など、微妙に文法がおかしいことが多いです。
このような場合、“本当に詐欺かどうか”の見極めが難しいのですが、重要なのは「連絡が取れるかどうか」と「会社の実態が確認できるかどうか」です。
では、どうすればいいのか?
まず、次のような行動をおすすめします。
1. 代引き商品の受け取りを保留する
発送されたとしても、受け取りを拒否することができます。
特に「キャンセル不可」とされていても、受取前ならまだ対応可能なケースも多いです。
注意点として、配送業者に「理由をきちんと伝えること」。
「注文内容が違った」「心当たりがない」などと伝えましょう。
2. サイトの会社情報を確認
特定商取引法に基づく表記があるかを見てみましょう。
販売業者名、所在地、連絡先が書かれていなかったり、実在しない会社名であれば、危険度が高まります。
Google Mapで所在地を検索したり、他の人の被害報告を調べるのも有効です。
3. 消費生活センターに相談する
すでに代金を支払ってしまった場合や、受け取りを拒否できなかった場合は、早めに消費生活センターに相談を。
最近ではネット通販詐欺に関する相談が増えており、対応方法が整備されています。
「国民生活センター」または「消費者ホットライン(188)」が窓口になります。
あえて「詐欺」と言い切らない理由
ここでひとつ、気になる点があります。
それは、こうしたケースが「明確な詐欺」とは限らないこと。
実際には、発送もされるし、モノ自体は届く。でも、
・見た目が写真と違う
・動かない
・説明書が中国語しかない
といった、いわば“雑な通販”であることも。
つまり、詐欺と悪質通販の境界線があいまいなグレーゾーンも存在するのです。
こういった場合、「泣き寝入りするしかないのか」と感じるかもしれませんが、
少なくとも消費者としてできることはあると知っておくことが大切です。
こうしたトラブルに巻き込まれないために
今後同じようなことを避けたいなら、次の点に注意しましょう。
・「かわいい」「激安」「◯台限定」などの煽り文句には要注意
・URLやドメインが不自然な通販サイトは避ける
・商品名やショップ名で検索して“被害報告”があるかをチェック
・支払い方法にクレジットカードやコンビニ払いがあるかを確認
・評価が「★5ばかり」「日本語が変」な場合は疑う
「見た瞬間に買ってしまった…」というのは誰にでもあることです。
でも、衝動買いの前に“1分だけ検索”するだけで、多くのトラブルを防ぐことができます。