2024年5月14日、悲惨な事故が報じられました。
大分市の製鉄所の工場内で男性社員が行方不明になり捜索していたら
溶鋼鍋から人骨のようなものが複数見つかり、
警察が男性社員と人骨との関係をDNA鑑定などで調べているとのこと。
状況から見て、おそらく男性社員が何らかの理由で溶鋼鍋に落ち、
誰にも目撃されないまま亡くなってしまった可能性が高いと思います。
しかしなぜこのような悲惨な事故が起こってしまったのでしょうか？
事件？事故？30歳男性社員なぜ溶鋼鍋で人骨に？
事件が起こったのは大分市の日本製鉄九州製鉄所大分地区の工場です。
（日本製鉄九州製鉄所大分地区）
（九州製鉄所大分地区の正門前）
行方不明の男性社員は13日午後7時ごろから勤務して、
金属を精製する作業に従事していたそうです。
午後7時からというので、夜勤ですね。
翌日14日、男性社員が前夜から行方不明になっているということで
午前7時頃、保安センターが110番。
社内で行方不明になっていきなり110番？そういうものなのかな？
とちょっと違和感を感じるのですが…。
多分警察に通報する前に、本人の荷物を調べたり携帯電話を確認したり、
ご家族に連絡したりしたんだと思われます。
それでも行方が把握できなかったので警察に通報したということなんですかね？
この時、工場内で勤務する方々は、行方不明の男性社員が
溶鋼鍋に落ちたのではないか？とうすうすわかっていたような気がします。
だから110番したのではと思うのですがどうなのでしょうか？
もしそうだとしたら、怖い話です。
『そのような事故はまずあり得ない』という職場環境であってほしいし
またそうあるべきだと思います。
人骨が見つかった溶鋼鍋とは
人骨が見つかった溶鋼鍋は、直径約5メートルで深さ約4メートル。
（画像はイメージです）
工場の2階から約5メートル下に設置されていて、溶けた金属が入った内部の温度は1500度程度あったそうです。
1500度って・・・想像もつかない温度ですが…。
一体どのくらいの熱さなのでしょうか？
色々なものの温度を調べてみたところ…。
お風呂の温度： 40～42℃
アイロンの温度： 80～210℃
天ぷらを揚げる油： 150～200℃
タバコの火種： 700～1000℃
炎の温度： 1500～10000℃
ということで、
1500度は、ちょうど炎の温度と同じくらい？
という感じでした。
行方不明の男性社員は溶鋼鍋の5メートル上方の床部分で作業をしていたので、
転落した可能性が高いとみられているそうです。
1500度の溶けた金属が入っている巨大な鍋の上で作業するなど、
危険極まりない命がけの作業です。
炎と同じくらいの温度の、溶けた金属の中に落ちてしまったら
自力で這い上がることなどできないでしょう。
まず体の自由が効かなくなると思うし、
まさに地獄のような、この世のものとは思えない恐ろしい光景のようで
気の毒過ぎて想像することすら申し訳ない気持ちになります。
事件の可能性もある？
ただ今はっきりわかっていることは、
溶鋼鍋から人骨のようなものが見つかったことと、
勤務中だった30歳の男性社員が行方不明になったということだけです。
正確には本当に人骨だったのか、そしてそれが人骨だったとして行方不明の30歳の男性社員のものなのか、まだ捜査中の段階です。
十中八、九は男性が誤って溶鋼鍋に落ちた事故なのだろうと思いますが、
事件の可能性もゼロとは言えません。
ネットの声
衝撃的なニュースなのでネットには様々な声が寄せられていました。
主な意見をまとめてみます。
・安全帯をちゃんと着けていたら起こり得ない話。どうしてこんな事が起きるのか…。
・そんな危ない仕事を人間がしてると思うと怖い。
危険な作業を単独でやらせていたわけであり、
会社側の安全意識欠如が招いた事故でしょうね
・まず捜査のために１１０番をして捜索しなければならない所が異常ですね。
・事故が起こったかどうかもわからないとか酷い環境じゃん
・一番怖いのは人一人亡くなってたのに、現場で働いていた人達がわからなかったこと。
朝礼や点呼やってれば誰が亡くなったのかわかるはず、、、それとも消されたのか？謎すぎる
・この会社は、今の世の中でも遠隔監視システムとか導入されていないのでしょうか？
落ちたかどうかなんてカメラ等で録画されているのが普通・・・
・自殺可能性高いと思います
昭和じゃないんだから作業中の事故で落ちる可能性は限りなく低い
安全管理に問題はなかったか
ネットの声を読む限り、安全管理の問題を指摘する声が非常に多くありました。
まず、『事故が起こったかどうかもわからなかった』という事が確かに異常だと思います。
男性社員が不運にも溶鋼鍋に転落したとして、その事を何時間も誰も気が付かなかったとしたら信じられない話です。
あまりにずさんな安全管理体制ではないでしょうか？
ちなみに自殺の可能性は限りなく低いと私は思います。
なぜなら…もしも自殺するなら、他にもっとましな方法がいくらでもあると思うからです。
いつも暑い中で作業して、体力を消耗する大変な仕事だったと思います。
そんな中で何か悩みがあったとしても1500度の溶鋼鍋の中めがけて飛び込もうなんて、
普通は考えないですよね。
しかし事故にしても万が一の自殺にしても、また事件にしても
この職場が監視カメラを設置して常にモニターで監視するとか
ネットの声にあったように命綱を装着するとか2人、3人チームで作業するとか
安全対策を当たり前にしていたら、
少なくとも最悪の結末は回避できたのではないでしょうか？
30歳といえばまだ若く、人生これからです。
親御さんもお若いでしょう。
家庭をもっていたら小さなお子さんがいるかもしれません。
ご家族にとっては、どんなに辛く苦しいことでしょうか。
ひたすらご冥福を祈るばかりです。
