2025年11月11日、ロッテの人気商品「チョコパイ」に“人の歯のような異物”が混入していたとXに投稿があり、大きな騒動が起きました。
投稿したのは山口県在住のクリエイター・安岡篤志さん。

【異物混入拡散希望】
ロッテのチョコパイ食べてたらガリっと。
よく見たら歯じゃない?
光の速さで回収に来たけど、やっぱり歯だった。
原因不明です(終わり)
二度とロッテは信用しない
食事恐怖症になったよ
投稿には書き込みとともに実際の写真も添付され、拡散は一気に加速しました。
しかしその後、「それって自分の歯じゃないの?」「チョコパイの柔らかさで歯が欠けることもある」といった声がX(旧Twitter)上で多数上がり、真相を巡る議論が過熱しています。
ロッテのような大企業で、果たして本当に歯の混入などあり得るのでしょうか?
この記事ではこの異物混入騒動の概要から、SNSの反応、ロッテの対応、そして“なぜ混入したのか”について徹底調査していきます。
ロッテのチョコパイに歯が混入した騒動とは?
2025年11月11日、SNS・X(旧Twitter)で突如注目を集めたのが「ロッテのチョコパイに歯が混入していた」という投稿でした。
投稿主は山口県在住のクリエイター・安岡篤志さん(@noribros)で、話題となった投稿にはこう記されています。
ロッテのチョコパイ食べてたらガリっと。
よく見たら歯じゃない?
添付された写真には、チョコまみれの白い破片が写っており、それがまるで人間の歯のように見えることから一気に拡散しました。
「【異物混入拡散希望】」という強い文言も手伝って、投稿は4万以上のいいね、7000件超のリポスト、表示回数4800万件を突破し、まさにバズ状態の炎上騒動となりました。
ロッテは「歯」と認める
さらに注目を集めたのが、その後の企業側の対応です。
安岡さんはロッテから送られた調査報告書を公開し、その内容には次のような記載がありました。
・試料は歯と推定される
・混入経路は特定できず、原因不明
ロッテ側も公式に「お客様のご指摘を受け、当社で分析した結果、歯と推定されるものでした」と謝罪コメントを発表しています。
ロッテは直ちに該当商品を回収し、安岡さんに対して謝罪・補償対応を実施したとされています。
このスピーディーな対応は企業としては誠実なものとも受け取れますが、その一方で一部のユーザーからは「動きが早すぎて逆に不自然」「本当にロッテ側の責任なのか?」といったざわつく声も起こりました。
また、「食品に人間の歯が混入」というインパクトの強さから、テレビやネットニュースでも次々と取り上げられる事態に。
SNSを使わない層にもニュースが一気に広まりました。
ロッテの人気商品である「チョコパイ」という身近なお菓子が舞台になったこともあり、多くの人が他人事とは思えず強い関心を寄せたのです。
とはいえ、SNS上の反応を冷静に見ていくと、この騒動にはひとつの大きな疑問が浮かび上がります。
それは「この歯は、本当にロッテの工場から混入したものなのか?」という点です。
次の章では、この「なぜ混入したのか?」という疑問について、ロッテの製造工程や流通の仕組みを手がかりに、混入の可能性を徹底的に検証していきます。
なぜ歯が混入?ロッテ製造工程から見る可能性
「チョコパイに歯が入っていた」という衝撃的な投稿に、多くのユーザーが驚いた今回の騒動。
しかし、そもそもロッテのような大手食品メーカーの工場で、人間の歯のような異物が混入することは本当にあり得るのでしょうか。
実は、食品業界における異物混入防止の仕組みは非常に高度で、特にロッテのような大手企業になると、その管理体制は業界でも厳格なことで知られています。
ロッテの工場はほぼ全工程が自動化
まず知っておきたいのは、ロッテのチョコパイ製造ラインが高い自動化レベルで稼働している点です。
生地成形からチョココーティング、包装、箱詰めまで多くの工程が機械で行われ、作業員が直接製品に触れる場面は限定されています。
作業員は常に衛生服・マスク・手袋を装着。
髪の毛一本すら落とさないレベルの衛生管理が行われています。
ロッテのチョコパイの製造工程で歯が入る余地ってあるんだろうか
製造スタッフは顎まで覆われたマスクしてるだろうし、大半はオートメーションで人が関わらないだろうし
— 市川育夢 (@ikumu1985) November 12, 2025
X線・金属探知機による異物検知システム
さらに異物混入防止の決め手となるのが、製品のX線検査や金属探知機です。
完成したチョコパイは専用の検査機にかけられ、一定サイズ以上の異物が検出された場合は自動で排除される仕組み。
もちろん「歯」は金属ではないため金属探知機には反応しませんが、X線検査では骨や石のような異物は検出対象となります。
つまり、異物が工場内で混入したものであれば、X線検査の段階で除外されている可能性が高いのです。
工場見学者や関係者の証言
過去にロッテの工場を見学した経験のある一般人やメディア関係者の投稿を見ると、「あの環境で歯が入るなんて100%無理」といった意見が多く見られます。
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「人の歯なんて異物が入ったら、検査で絶対に弾かれる」
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「そもそも製造工程に人がほとんど介入しない」
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「チョコがかかっていて見えづらいとしても、包装後の密閉状態では後から入れるのも難しい」
など、現場を知る人たちからの冷静な指摘が相次いでいます。
ロッテの公式見解
ロッテは今回の騒動に対して以下のようにコメントを発表しています。
「お客様よりご連絡をいただいた異物について社内で分析した結果、“歯と推定される”との報告が上がりました。
しかし、当社の製造工程において、当該異物が混入する可能性は極めて低く、原因の特定には至っておりません。」
つまり、ロッテ自身も混入は否定していないが、製造工程内での混入はほぼ不可能という立場を取っています。
誠実な姿勢を見せながらも、どこか「自社の責任とは断定できない」というニュアンスも感じられます。
包装後の混入も困難?
では、「製造工程中でないなら、開封後や購入後に混入したのでは?」という説も考えられます。
しかし、チョコパイは密封された個包装で販売されており、外部から異物を入れるには包装を破る必要があります。
もちろん、悪意をもって封を開けて異物を入れ、再び密閉するような行為は理論上可能ではありますが、それを行った形跡(開封跡や接着の違和感など)が見つかればすぐに判明します。
今回のケースでは、投稿者側からそういった情報は出ておらず、ロッテ側も「製品は正規包装されていた」と確認しているようです。
ないない
以上のことから、とりあえずはロッテの製造ラインで人の歯が混入する可能性は、現実的にはほぼゼロと言えるでしょう。
むしろ、食べた本人の口内で歯が欠け、それに気づかず「異物が入っていた」と誤認するケースの方が、実際には多く報告されています。
次の章では、まさに今SNS上で話題になっている「それ、自分の歯じゃないの?」という声に焦点を当て、世間の反応と疑惑の真相を探っていきます。
「自分の歯だった?」Xで広がる疑惑の声
ロッテのチョコパイに歯が混入していたという投稿は一気に拡散し、瞬く間に数千万回もの表示数を記録しました。
しかし騒動が広がるにつれて、X(旧Twitter)上ではある“疑念”が急速に広がっています。
それが「投稿者の歯が欠けただけでは?」「これ、自分の歯じゃないの?」という指摘です。
実際、投稿に対するリプライや引用ポストを確認すると、「異物混入」よりも「自分の歯説」が圧倒的多数を占めています。
過去の投稿から疑惑が浮上
火種となったのは、投稿主・安岡篤志さん(@noribros)の過去投稿の掘り起こしです。
Xユーザーの調査によって、2024年9月23日の投稿に「夢の中で歯がぐらぐらして抜いた。なんかリアルで怖い」と書かれていたことが判明しました。
さらに、虫歯や奥歯に関するトラブルを示す投稿も複数見つかり、「チョコパイを噛んだ瞬間に自分の歯が欠けたのでは?」という疑いが強まりました。
歯科関係者からの専門的な分析
またSNS上では、歯科医師や歯科衛生士と思われるユーザーからの専門的分析も投稿されています。
・「小臼歯に似ている天然歯。虫歯で欠けたように見える」
・「被せ物などの人工物ではなく、自分の歯の破片では?」
・「チョコパイのような柔らかい菓子でも、弱った歯が割れることは普通にある」
といった声が多数あがりました。
また、同様の体験談として、
というエピソードまで寄せられ、ますます「自分の歯説」に信ぴょう性が増していきました。
「自作自演では?」とする声も
一部ユーザーからは、さらに踏み込んだ疑念も出始めます。
「注目されたいがために、意図的に歯をチョコパイに入れて自作自演したのではないか?」という指摘です。
もちろんこの点については一切証拠はなく、あくまで憶測の域を出ません。
投稿者は「自分の歯ではない」と明言
こうした疑念に対し、安岡さん自身は一貫して「自分の歯ではない」と主張しています。
報告書の公開後も、
「異物混入の怖さを多くの人に知ってほしかった」
と語っており、あくまでメーカー側のミスを強調しています。
しかし、前述の通りロッテ側の分析でも「歯と推定されるが、混入経路は不明」とされており、現時点では決定的な証拠も否定材料も存在しないのが現状です。
「気づかず自分の歯を異物と勘違い」は珍しくない
実は「食べ物を噛んだ拍子に自分の歯が欠け、それを異物と勘違いする」ケースは珍しくありません。
Xでも似た体験談が多く投稿されており、
・「キャラメルで詰め物が取れて異物だと思った」
・「ポップコーンで前歯が割れた」
といった例が多数報告されています。
人間の歯は虫歯や加齢によって脆くなっていることも多く、自分では気づかずに欠けることも珍しくないと言われています
世間の約8割が「自分の歯説」を支持?
SNSの投稿分析や検索上位の傾向から見ても、現在の世論は「自分の歯だった可能性が高い」と見る声が圧倒的です。
・「他人の歯が入ってたとか怖すぎるけど、自分の歯だったなら納得」
・「被害者っぽくしてるけど、自分で気づいてないだけでは?」
・「DNA鑑定すれば一発で分かるのに、それをしない時点で怪しい」
など、投稿者の信ぴょう性に疑問を持つ意見が目立ちます。
『ロッテ「チョコパイ」に歯が混入…“経路不明”も同社謝罪 原因究明は「苦慮しております」』#異物混入
この歯のような異物、虫歯の治療に使う被せ物ですね。
十中八九食べた人自身のものじゃないかな。 https://t.co/HI84gelbgt pic.twitter.com/I1FDqe9Eb9— ちょま (@rjt2610) November 14, 2025
混入の真相は?投稿主の説明と今後の展開
ロッテのチョコパイに歯のような異物が混入していたとする投稿は、企業の信頼性を揺るがす大きな話題となりました。
しかし、現時点では「異物=歯」という結果はあるものの、混入経路は特定されておらず、「本当にロッテ側の問題なのか?」という疑念が拭いきれないままです。
ロッテの対応はスピーディーかつ誠実
まず評価されているのが、ロッテ側の迅速な対応です。
・投稿を受けて即座に商品を回収
・異物の分析を実施
・投稿者に謝罪と補償を提示
・結果報告書を提出し、公式コメントで事実を認めた
という対応は、大手企業として誠実で、火消しとしては模範的といえるでしょう。
一方で「対応が早すぎて不自然」「深掘りせずに認めたように見える」といった声もあり、疑念は残りました。
投稿者の主張は一貫しているが、検証は不十分
稿主・安岡篤志さんは、「自分の歯では絶対にない」と繰り返し主張しており、その姿勢に揺らぎは見られません。
ただし、現時点でDNA鑑定など科学的検証は行われていないと見られます。
「歯であればDNAを取って、本人のものか他人のものかを調べられるはず」という指摘が多く上がる中、そういった検査をしない(または公表しない)理由が説明されていないのは疑問点です。
混入経路の“第三の可能性”はあるのか?
ここまで「製造過程での混入は極めて低い」「投稿者の歯が欠けた可能性が高い」と言われてきましたが、他に考えられる“第三の可能性”はあるのでしょうか?
例えば、
・店舗での保管中に混入した?
・家族や知人が悪戯で入れた?
・過去に欠けた歯が口内に残っており、今回のタイミングで出てきた?
など、いくつかの仮説が浮かびますが、あくまで憶測の域を出ません。
何より、今回のような密封されたチョコパイに、包装後に外部から歯を混入させるのは極めて難しいという点から、後天的な混入説も成立しにくいのが現実です。
今後の展開を左右するのは、DNA鑑定など追加検査の有無でしょう。
もし「自分の歯ではない」という結果が出ればロッテへの追及が再燃し、逆に一致すれば大きな批判を浴びる可能性があります。
検査次第で流れが一変するといわれています。
また今回の件は、SNSにおけるセンセーショナルな投稿の拡散力に警鐘を鳴らす事例でもあります。
事実確認前の炎上や憶測が、企業や個人に重大な影響を及ぼしうるため、今後はより高い透明性が求められるでしょう。
現状、「異物=歯」以外に確定した証拠はなく、多くの専門家やSNSユーザーは「自分の歯だった可能性が高い」と見ています。
投稿者が次にどのような対応を取るのか、ロッテが追加調査を公表するのか——。
今後の動向に注目が集まっています。
追記|投稿者・安岡 篤志さんが謝罪コメント
投稿者の安岡 篤志さんは元ポストを消して、新たに謝罪文を投稿しました。
多方面からお叱りをおりを頂いたので、
あとはニュースさんにお任せします。
お騒がせして申し訳ございませんでした— 安岡 篤志 / Atsushi Yasuoka (@noribros) November 14, 2025
まとめ
ロッテのチョコパイに“人の歯のような異物”が混入していたとする投稿は、SNS上で大きな波紋を広げました。
しかし投稿者本人の過去の発言や歯科関係者の指摘、さらにロッテの製造体制の厳格さを総合的に見ると、「自分の歯だった可能性が高い」という見方が主流になっています。
しかし真相が明確でない以上、今後DNA鑑定など科学的な検証が行われるかどうかが大きな焦点となるでしょう。
食品業界の信頼回復のため、さらなる詳細公開が望まれます。
もし新情報が出たらこちらに追加します。
チョコパイのファンとしては、こんな騒動で不買は避けたいところですね。
※2023年、セブンのおにぎりにゴキブリが混入した事件もありました
