イギリス生まれの人気子供向け番組「テレタビーズ」の新作が2022年11月14日からNetflixで配信されるそうです。
「懐かしい!」「嬉しい!」という声とともに、「あれは怖かった」「小さい頃見てトラウマ」という声も多いようです。
テレタビーズって何者なんでしょうか?そして「怖い」と思う人がいるのはなぜなんでしょうか?
目次
テレタビーズって何者?
テレタビーズはイギリスの幼児向けテレビ番組「テレタビーズ」に出てくる4人のキャラクターです。
オリジナルは1997年に放送され、日本では1999年から2000年にかけてテレビ東京で放送されました。
テレタビーズという名称は、「テレビ」と、ずんぐりした体型「tubby」の合成語らしいです。
彼らは宇宙人のような姿をしていますが宇宙人ではなく、「タビーランド」という架空の世界に住むオリジナルの生き物です。
ただ、タビーランドのようなファンタジックな場所がもしかしたら宇宙のどこかにあるかもしれません。
そう考えると「テレタビーズは宇宙人」というのはあながち間違いとまでは言えないかもしれませんね。
怖いと思う人がいるのはなぜ?
怖い、トラウマ、などと言われるのは、おそらく単純にこの4人の異形な姿かたちが原因ではないかと思われます。
私も昔(22年前)、最初に見た時はちょっとギョッとしました。
第一印象は、なんともいえない違和感。
なんか見た目は子供のようなんだけど、全身タイツのような怪しい出で立ち。
大きすぎる、デビルっぽい耳。
顔色は悪くお面のようで、おまけに眉毛が無い!
得体の知れない生き物のように見えるし、パッと見て「可愛い!」とは言い難い…。
外国と日本の、センスの違いなんでしょうか?
そういえば「機関車トーマス」もイギリスの作品でしたが、「怖い」とか「不気味」とか言われていましたね。結果的には日本でも大ヒットしたわけですが…。
しかし私にとってのテレタビーズは、違和感を感じたのは最初だけで、すぐに慣れて番組は楽しく見ていました。
当時はテレタビーズのポストカードなんか買っちゃったし、なぜか知人にキーホルダーなんかプレゼントした覚えもありますから、実は結構なファンだったかもしれません。
テレタビーズは「タビーランド」という所に住んでいるのですが、このタビーランドの設定が大胆で、かつ細かいところまで作り込んでいて、大人でも結構好奇心を刺激されるんですよね。
そんなテレタビーズのオリジナリティーあふれる世界を、簡単にまとめてみました。
テレタビーズの世界
テレタビーズが住んでいるのは、「タビーランド」です。
牧歌的なのどかな雰囲気で、あちこちに花が咲き、ウサギが飛び跳ねています。
ベビー・サン
タビーランドの太陽は赤ちゃんの顔をしていて、可愛い笑い声とともに登り、同時に番組が始まります。
終わりで沈むのですが、タビーランドに夜という設定はありません。
赤ちゃんの顔が太陽ということで、タビーランドというのが赤ちゃんの心の世界であることを暗に示しているような感じを受けます。
タビートロニック・スーパードーム
テレタビーズの住まいはタビートロニック・スーパードーム。
まるで秘密基地のようなたたずまいです。
室内は外の景色とは対照的で、近未来的な雰囲気です。
掃除機ヌーヌー
テレタビーズの4人と暮らしているのは、掃除機のヌーヌーです。
魔法の風車
タビーランドの丘の上には「魔法の風車」と呼ばれる大きな風車があり、これが回転を始めると周囲がキラキラと輝き、テレタビーズの誰かのお腹のモニターに映像が受信されます。
その映像は動画となり、内容は色々な国の子供たちの遊びや生活を紹介するショートムービーで、日本の子供たちの映像が流されたこともありました。
なのでテレタビーズの視聴者はテレタビーズの架空の世界を楽しみながら、同時に現実の子供たちの生活の様子も垣間見ることができるというわけです。
ボイス・トランペット
タビーランドに草のように生えてくるマイク。
「テレタビーズの時間だよ。」「テレタビーズはどこ?」が口癖。
タビーカスタードマシーン
タビーカスタードを作るマシーンです。ボタンを押すとタビーカスタードが出てきます。
タビートースト
テレタビーズの主食。
タビートーストを製造する機械(タビートースター)が時々故障して、タビートーストが出てこなかったり、出すぎて部屋中をタビートーストで埋め尽くすことがあります。
タビーベッド
テレタビーズのベッド。
カプセルのようなベッドです。
布団は確か、アルミホイルのような銀色の薄いペラペラのやつでした。
こんなタビーランドで、テレタビーズの4人は踊ったりタビートーストを作って食べたりしながら暮らしています。
4人はまだあまりおしゃべりは得意ではありませんが、いつも仲良しでやたらとハグし合います。
まとめ
テレタビーズとは、大人が想定した「子供の空想の世界」の中で遊ぶ無邪気な4人の幼い子供たちです。
頭にアンテナが付いていて、お腹にテレビ画面が装着されているので、ちょっと人造人間風です。
そしてよくよく考えると、彼らが住むタビーランドには、大人がいません。
保護者不在です。
まだおしゃべりもたどたどしい幼児のようなテレタビーズが、4人だけで暮らしているのです。
時折お腹のテレビで現実の人間の世界を覗いて見ていることから、タビーランドというのは「人間世界と隔絶された、幼い子どもだけの世界」ということになり、考えようによってはちょっと不気味な感じがしますね。
架空の世界なんですからそんなことを言うのは野暮な話ですが、「テレタビーズが怖い」という人の中には、そんな風に感じている人もいるかもしれないと思いました。
しかしこの幻想的で不思議な世界の大ファンだという人ももちろん沢山います。
テレタビーズが最初に日本で放映されたのは今から22年前で、当時はスマホなど存在せず、ガラケーがやっと販売された頃。
テレタビーズが電波のようなものを受信して、お腹で別世界の動画を見て楽しむのが、なんだか新鮮でした。
今思えば、子供向け番組とはいえ、近未来を予測していたようなところがありますね。
テレタビーズの今度の新作が待ち遠しいという人は多いでしょうね!
私も新作が配信される日を楽しみにしていようと思います。