榛名湖に突如現れた「沈んだボルボ」が、SNSを中心に大きな話題となっています。
「なんで放置されてるの?」「この車何があったの?」と疑問の声が続出し、ネットでは“ボルボート”(ボルボとボート)とネタ化される始末。
実はこのボルボ、2025年11月初旬に起きた事故によって湖に沈んだばかりの車両。
持ち主はすでに救助され無事ですが、引き上げが進まない背景には、高額な費用・法的手続き・環境保護など、複数の障壁が存在しています。
榛名湖のボルボとは
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群馬県観光公式サイト
群馬県の観光名所・榛名湖(はるなこ)。
雄大な風景に、心洗われます。
この榛名湖に似つかわしくない、半分沈んだボルボが現れたのは2025年11月初旬のこと。

Xより
その衝撃的な光景から、SNS上で話題になりました。
ボルボはなぜ放置されたままなのか?
ボルボが湖に沈んだのは2025年11月3日ごろ。
事故からまだ2週間も経っていません。
ネット上で「放置だ」と見られているのは、見た目がインパクト大で動きが見えにくいからにすぎません。
実際には「放置されている」わけではなく、引き上げに時間がかかっている状態なのです。
つまり、関係者が無関心なわけではなく、事故発生からまだ日が浅く、回収準備が整っていないというのが現状なのです。
ボルボの持ち主は誰?
ボルボの所有者については、すでに判明しています。
事故当時、運転していた本人は無事に救助済みです。
事故が起きたのは11月3日頃の雨の日。
目撃情報によると、駐車場でアクセルとブレーキを踏み間違えたことが原因で、車がそのまま湖へと突っ込んだと見られています。
爆音とともに車が沈み始め、周囲にいた釣り客や観光客がすぐに駆け寄り、持ち主を救出しました。
命に別状はなく、おそらく病院に搬送されたと見られますが、詳細な氏名や住所はプライバシー保護の観点から非公開です。
持ち主は事故後、警察や保険会社への連絡を済ませ、現在は回収手続き中ということです。
運転手はご老人?
助かってなかったらシャレにならないよ
ボルボが放置されている理由とは?
多くの人が思うのが、「JAF呼べばすぐ引き上げられるのでは?」という疑問。
しかし、今回のような“湖に沈んだ車両”の引き上げは、JAFの対応範囲外となります。
JAFが対応するのは、あくまで道路上でのトラブル。
湖底に沈んだ車は「水中事故」「特殊重機作業」扱いとなり、専門の業者が必要になります。
加えて、水深が数メートルあり、クレーンや大型レッカーが必要な現場であることから、回収費用は数百万円単位に上ると見られています。
この費用が保険でどこまでカバーされるか、どの業者を使うかなどの調整が必要で、すぐに実行できるものではないのです。
さらに、ボルボは個人所有の「私有財産」。
行政や警察が勝手に動かすことはできず、所有者からの正式な申請・同意が必要です。
また、榛名湖は観光地であり、自然保護エリアにも該当するため、環境影響評価や許可申請・公告期間も必要になります。
特に湖底の生態系に与える影響を調べずに作業を進めることは、環境保全の観点からも問題となるため、慎重な手続きが求められるのです。
これらの要因が重なり、事故から2週間経っても「放置されているように見える」状態となっているのです。
まとめ
榛名湖に沈んだボルボは、その奇抜な光景からSNS上で一気にバズり、ネット上の“新名所”として扱われつつあります。
特に話題になっているのが、「ボルボ+ボート=ボルボート」というネーミング。
湖面から半分だけ出ている白いステーションワゴンの姿が、まるでボートのようだと多くの人が反応し、X(旧Twitter)では「#榛名湖ボルボ」「#ボルボート」などのハッシュタグで数万件の投稿が確認されています。
中には、現地まで足を運び、実際に写真や動画を投稿する観光客も急増中。
皮肉にも、「安全性能に定評のあるボルボが水没している」ことがジョークとして広がり、「地味に高級なプレミアムカーが一瞬で観光ネタに」など、さまざまなコメントが飛び交っています。
そしてこの「榛名湖に沈んだボルボ」は、単なる放置車ではなく、事故からまだ日が浅く引き上げ作業の準備中というのが現状でした。
持ち主はすでに無事に救助されていますが、特殊な状況の中、保険や行政手続き、環境影響評価など、複雑な壁が立ちはだかっています。
榛名湖の自然と観光のバランスを保ちつつ、早期かつ安全な引き上げが行われることを願いたいところです。
